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道の駅で見た第4水準漢字

北海道に行ってきました。

函館市の道の駅「なとわ・えさん」で、JIS第4水準漢字を見かけました。

函館市の道の駅の看板

上の写真に、「𩸽」と書かれています。当ブログではもうすっかりお馴染みのJIS第4水準漢字です。JIS X 0213の面区点位置2-93-44、UnicodeではU+29E3Dにあります。

「根𩸽」と書かれています。以前にも書いたかと思いますが、根ボッケというのはホッケの中でも特に美味しいものです。見かけたらぜひ食べてみてください。

過去の記事「ホッケという魚と漢字」や「日本の果てまでイッテ第4水準漢字」などで何度も目撃情報を記しています。

これだけあちこちで見かけると、この字は第4水準でなく第3水準でもよかったのではないかと思えてきます。あちこちといっても北海道ばかりじゃないかといわれるかもしれませんが、北海道は我が国の国土の2割以上を占めているので、極端に狭い地域に集中しているわけではありません。

北海道へ行った際は、この字が使われていないか、注意して見てみてください。

ちなみに、この道の駅は、函館の市街地から東の方、恵山(えさん)という火山を望む海沿いの所にあります。この山はツツジの多いことでも知られ、自然公園に指定されています。

今回撮影した、恵山と海を望む写真をつけておきます。

Mt. Esan and ocean / 恵山と津軽海峡

恵山の山頂の方のアップはこちら。

Mt. Esan / 恵山

日本の果てまでイッテ第4水準漢字

1週間前のことですが、日本テレビのバラエティー番組「世界の果てまでイッテQ!」で、ホッケ「𩸽」という字が大きく映されていました。

世界遺産に登録されている北海道・知床半島の自然を紹介する企画で、この付近の海の幸を取り上げる中に、魚のホッケを映し出す際にこの漢字も映っていました。飾りのパターンのような扱いでしたが。

当ブログで何度か取り上げているように、この字はJIS第4水準漢字です。JIS X 0213の面区点番号は2-93-44です。UnicodeではBMPでなく面02のU+29E3Dにあります。なので、UTF-8では4バイトコード、UTF-16ではサロゲートペアへの対応が必要です。

興味のある方は過去の記事「ホッケという魚と漢字」もご覧ください。

第3第4水準辞書を使うと、「ほっけ」から漢字の「𩸽」に変換できます。魚の好きな方もぜひお試しください。

なお、この番組の中で、知床という地名はアイヌ語で地の果てという意味だという説明がされていました。この説は大変広く流布しているように思われるのですが、語源的には「地の先」の方が適切であるそうです。このことは以前紹介した北道邦彦『アイヌ語地名で旅する北海道』(朝日新書)に記されています(参考記事: 「「アイヌ語地名で旅する北海道」の片仮名」)。

ホッケという魚と漢字

ホッケという魚は北海道のうまい魚というようにみなされることがありますが、元来は高い評価を得る魚ではなかったようです。

Wikipedia のホッケの項を見るとかつては不味い魚とされていたように書かれています。まあWikipediaのことなのでどれだけ本当かは分かりませんが。一方、北海道大学に勤めて世界初の人工雪を作った中谷宇吉郎博士の随筆には、この魚を「愚魚」と表現しているものがあり(「貝殻の歌」、昭和36年、『中谷宇吉郎随筆集』収載)、やはり上等なものとは考えられていない節があります。しかし、鮮度のいいものはうまいというようなことも書かれています。

今でも実際庶民的な魚ではありますが、うまいものは大変にうまいことがあるというのは、以前このブログに「函館で食べたホッケ」として記しました。

この魚はだいたい片仮名でホッケと書くことが多いのですが、漢字もあります。魚へんに花、「𩸽」と書かれます。これは魚へん漢字に詳しい人の間では割合よく知られたもののようで、以前テレビのクイズ番組に出題されていて回答者が正答していたということを、このブログ「テレビで見た第4水準漢字」に記しました。また、最近文庫で出版された本、『魚偏(うおへん)漢字の話』にも説明があります。この字は中国にはなく、ホッケの表面に美しい斑紋があることから魚偏に花となったとしています。

この字はどうも割とあちこちで見掛けるようだということは、このブログの過去の記事、「北海道で見た第4水準漢字」や「札幌・二条市場で見た文字」に記したとおりです。

この𩸽という字、文字コードとしてはJIS第4水準にあり、面区点番号2-93-44です。Unicodeでは、BMPでなく面02にあり、符号位置U+29E3Dです。

この、JISでは第4水準にあり、Unicodeでは面02にあるというのは、私が文字コードの実装をテストするうえでは大変重宝しています。JIS第4水準というのは、EUCの符号化ではSS3という制御文字の対応が必要であり、SJISでは区点番号からの計算式が第3水準までとは別の式を使わないといけないという特徴があります。きちんと第3・第4水準に対応しているかどうかのテストに使えます。また同時に、UnicodeではBMP外だということは、UTF-16ではサロゲート・ペア、UTF-8では4バイトのUTF-8に対応している必要があるので、これもやはりテストに丁度良い。

私がこの前このブログで「Kindleはホッケを食べられるか」という記事を書いたのも、そのあらわれのひとつです。

また、漢字自体が、「ああ、魚のホッケのことだな」と、意味が理解されやすいというのも、馴染みやすいということでは利点のひとつに数えられます。

こうしたことから、拙著『プログラマのための文字コード技術入門』では、第4章とAppendixの文字符号化の例として、この𩸽という字を便利に活用させていただきました。ホッケさまさまです。

札幌・二条市場で見た文字

この前札幌に行ったときは、この4月に新しくできた創成川公園にも足を運んでみました。

札幌の真ん中を東西に走っているのが大通公園であるのはよく知られていますが、一方南北に走っていて市街地を東西に分けているのが創成川です。南2条西3丁目、とかいう住所の東西の基点がこの川です。

今まで創成川の両岸はびっちりと自動車が走っていたのですが、それをアンダーパス化して車道だったところの一部を公園にしたのが創成川公園です。

創成川公園

車道とのかねあいもあってか、大通公園と比べるとあまり広い公園とはいえません。しかし、歩きやすくなったことで、街の東西が自然につながった印象を受けました。歩いて気持ち良い空間が増えるのは良いことです。

創成川公園をぶらぶら歩いていたら二条市場に着きました。文字通り、南2条にある市場です。ちょっと中を見てみました。

その中に、ホッケが売られていたのですが、紙に手書きされた文字が「縞𩸽」という漢字になっていました。これでシマホッケと読みます。

この「𩸽」という漢字はJIS第4水準、面区点番号2-93-44、UnicodeではU+29E3Dにあります。『プログラマのための文字コード技術入門』に出てきたのをご記憶の方もいらっしゃるでしょう。

JIS X 0213で第4水準に分類されたということはかなり頻度が低いと認定されたものと考えられます。しかし、市場をぶらぶら歩いていたら出食わす程度には、頻繁に使われているのだとも言えます。去年の夏に北海道に行ったときには、この字を3回も見かけたと、このブログに書いていました (「北海道で見た第4水準漢字」)。

第4水準とはいえ、結構あちこちで使われている字であるような印象を受けました。

最近発売された本、『魚偏(うおへん)漢字の話』(加納喜光、中公文庫)にも当然のようにこの字は登場しています。この本によると、𩸽という字は中国にはないのだそうです。

さて、余談ながら、創成川公園ではこんな光景も見て楽しみました。

水だいすき

犬が喜んで水に入って遊んでいます。このあと陸に上がって、おきまりの体ブルブル。

函館で食べたホッケ

この前函館に行ったとき、実に美味しいホッケをいただきました。

根ボッケという種類のものだそうです。なんでも、ホッケには縞ホッケと真ホッケとがあり、真ホッケの中でも海の底の方にいるのを根ボッケというのだそうです。

これは東京あたりの定食屋などで食べるものとはもちろん、札幌で普通に食べられるものと比べてもずっと美味しいように感じました。私のごく主観的な印象ですが、別次元のうまさです。

ウェブを検索したところ、函館ではこの魚の名前を店名にしてしまった居酒屋まであるようです。それほど美味しいということなのでしょう。

北海道、特に函館でホッケを食べるときは、種類に注意してみるといいと思います。「根ボッケ」だったらたぶん当たりです。

ちなみにホッケは漢字では魚へんに花、「𩸽」と書きます。もともとJIS X 0208やUnicodeにはなく、JIS X 0213で第4水準漢字、面区点位置2-93-44に追加されました。Unicodeにはのちに面02に追加され、U+29E3Dという符号位置にあります。

北海道で見た第4水準漢字

小樽オルゴール堂の写真

北海道に行ってきました。

今回、小樽や函館、江差といった海沿いの街を回ってきました。その際、食堂や食品売り場といった所で、JIS第4水準の「𩸽」(ほっけ、面区点2-93-44)という字を3回も見かけました。

別段文字を探しに行ったわけではないのですが、それでも3回も出会うということは、かなり頻繁に使われている字なのだろうと推測できます。

文字の写真を撮っていなかったので記憶が薄れているのですが、私の頭にあるところでは、1つは小樽の食堂に貼ってあったポスター、1つは函館のスーパーの食品売り場、もう1つはやはり何か食品の売り場であったと思います。

これまでのこのブログの記事にも例を色々挙げているように、第3・第4水準漢字は意外と身近にあるものです。もっともそれは不思議なことではありません。現代日本で現に使われていることを基準として第3・第4水準が決められたからです。

第3・第4水準漢字を符号化できる文字コードには以下のようなものがあります。

  • EUC-JIS-2004
  • ISO-2022-JP-2004
  • Shift_JIS-2004
  • UTF-8
  • UTF-16
  • UTF-32

一方、第3・第4水準漢字を符号化できない文字コードは以下のようなものです。

  • EUC-JP
  • ISO-2022-JP
  • Shift_JIS
  • Windows-31J

これからは常に第3・第4水準漢字を符号化できる文字コードを使うべきだといえるでしょう。

ちなみに今回函館では、通常は焼いて食べるホッケを、煮付けにしたものを美味しくいただきました。鮮度が良くないといけないので東京はもちろん札幌でもなかなかお目にかからないものです。やはり海の街は違いますね。

写真は小樽・オルゴール堂にて。

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