「など」の使い方

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曖昧な言い方が好まれる風潮があると感じています。しかし、仕事の文章のような正確さが重要になる場面でまでぼかした言い方をするのは望ましくありません。説明や論述の文章では言葉の明晰さを重視すべきです。

「など」という言葉は曖昧にするのによく使われます。ここではこの言葉の使い方を取り上げます。

「など」と書いたら、「ほかには何が」と問う

「リンゴやミカンなどを買ってきた」というと、ほかにはバナナやイチゴもあるのかな、と思います。このように、「など」という言葉は、「ある語に添えて、それに類する物事が他にもあることを示す」(広辞苑) ために用いられます。

しかし、必要もないのに「など」をつけてしまう例が時折見受けられます。会話の中で思いつきでしゃべっているような時はともかくとして、ある程度正確さが要求される文章では、「など」と書いたら「ほかには何があるんだっけ?」と考え直してみましょう。もし、該当するものが既に挙げたものしかないなら、「など」は要りません。

例をひとつだけでなく複数出す

上の例文、横着して「リンゴなどを買ってきた」と例示を一つだけにすると、リンゴのほかにどんなものがあるのかが曖昧です。相手や文脈によって、言わなくても通じる状況なら別ですが、一般的には複数の例を出してほかに何があるのか推測しやすくするのが適当です。上記の例のように「ミカン」を付け加えれば果物シリーズになりますし、ほかには例えば「リンゴやきりたんぽ、わんこそばなど東北の味覚」というように、別の種類のものを並べれば別の意味になります。

他の意味の「など」もある

補足しておくと、「など」という言葉にはここで扱った用法のほかにも、「軽んじて扱う場合」「引用文を受けて、大体このようなことを、の意」(ともに大辞林より) といった意味もあります。これらの場合には上記の説明が当てはまらないことはもちろんです。

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