Creative Commonsライセンスの作品は無条件で使って良いわけではない

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他人の写真や文章を盗用・コピペする「キュレーションサイト」の問題が大きくなっています。

私はFlickrにアップロードした写真を勝手に利用されたことが何度もあり、何度も抗議しました。その結果、最もひどいサイトは、Flickrの写真についてはCreative Commonsライセンスの指定がされているものだけをコピペ利用するようになったようです。

何でもかんでもコピペしていた時から見たら一歩前進とは言えるのかもしれませんが、彼らの使い方を観察していると、CCライセンスを誤解していることがわかりました。簡単に言うと、条件に従った方法で利用していないので、ライセンス違反ということになります。

従うべき条件とは

CCライセンスは「無条件で利用して良い」というものでもなければ、ましてや著作権を否定したり放棄したりするものでもありません。所定の条件を満たす限りにおいて自由に使って良いというものです。

条件は著作権者がいくつかの組み合わせから選べるようになっています。具体的には、BY (表示)、NC (非営利)、ND (改変禁止)、SA (継承) という要素の組み合わせで指定されます。例えば、「BY-NC」ならば、「『作者や作品に関する情報を表記すること』と『非営利目的で利用すること』を条件に、作品の利用を許可する」ことを意味します (「FAQ よくある質問と回答 | クリエイティブ・コモンズ・ジャパン」より)。

つまり、作品がどのように使われるべきか、著作権者に対して選択肢を用意しているということになります。

これらのうち「BY」については常に現れるので、クレジット表示はCCライセンスの作品を利用する上で必須となります。

また、「NC」(非営利)が指定されているものについては、営利目的で勝手に使うことはできません。もっとも、これは当該ライセンスのもとではということであって、別途著作権者の許諾を得れば可能ではあるので、営利目的で使いたいのならば相談してみると良いはずです。(ちなみにキュレーションサイト(パクリサイト)が不思議なのは著作権者に連絡して著作物の利用の許諾を得るという発想がまるっきり存在しないことで、駄目元で相談してみるとか考えはしないのだろうかと思います。そういう手間のかかることを嫌ってとにかくコピペでページを量産してページビューを稼ぐことこそ至上と考えているのでしょうか)

それぞれの条件について詳しいことはクリエイティブ・コモンズ・ジャパンのサイトの説明を参照してください。

違反するとどうなるか

上記FAQによると、ライセンス違反の場合は違反者に対する利用許諾契約は自動的に終了するとのことです。もうその人は使ったら駄目ということですね。

著作権者の意向を尊重した利用を

写真でも文章でも音楽でも同じことがいえますが、著作物の利用は著作権者の意向を尊重することが必要です。もちろん著作権を侵害しないということが前提ですが、自由に使って良いという意思表示がされている場合でも、それは何らかの効果・効用を期待した上での選択であるはずです。例えば、それにより有名になって製作者として新たな仕事が得られるようにという期待だったり、企業の場合であれば関連製品が認知されて売れるようにという期待だったりするでしょう。何らかの思惑があるということを理解すべきです。

何にせよ、著作権法で制限されている場合を除いて、作品がどのような条件で利用できるかを決めるのは著作権者だということです。

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