福原愛選手の結婚会見に見る台湾の言語事情、そして第3水準漢字

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台湾語を使った結婚会見

リオ五輪でも活躍した卓球の福原愛選手の結婚会見についての記事が目を引きました。

台湾の江宏傑選手と結婚したことから日本だけなく台湾でも会見が行われました。そこで福原選手の話した言葉を取り上げたものです。

福原選手は以前から中国で卓球のトレーニングをしてきたので中国語(標準語、いわゆる北京語)に堪能だとのことです。台湾でも大陸から来た政権のもとで標準語たる北京語が普及していますが、一方、現地の言葉として台湾語というのがある。これは台湾の対岸に位置する福建省で話される閩南語が元になっています。北京語とは大きく異なるものだそうです。

福原選手は台湾の会見では台湾語で挨拶して現地の人々から好評を得たそうです。

台湾の言語事情についての書籍

台湾語の事情については、以前、本の紹介の形で当ブログの記事に書いたことがあります。

ここで紹介した本、『初めて台湾語をパソコンに喋らせた男—母語を蘇らせる物語』は、思ったより複雑な台湾の言語事情を含め大変興味深く面白かったので、気になる方は是非読んでみてください。

第3水準漢字の必要性

冒頭のニュース記事では台湾語のルーツについて「ビン南語」と記されていました。「閩南語」の「閩」がJIS X 0208の第1・第2水準にない漢字なのでこういう表記になったのでしょう。この字はJIS X 0213の第3水準、面区点1-93-49にあります。JIS X 0213の第3・第4水準漢字が使える環境なら、問題なく漢字で入力できます。

SKKの第3第4水準辞書を使うと「びんなん」という読みから「閩南」に変換できます。Macの辞書にも入っています。

このようなことからも、JIS X 0208でなくJIS X 0213を用いることの重要性が分かります。SJISとUTF-8の間のコード変換では、iconvで "SHIFT_JIS" の代わりに "SHIFT_JISX0213" を指定すれば、この「閩南」も問題なく変換できます。常にこのやり方を用いることをおすすめします。

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