函館の花火大会の第3水準漢字

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花火大会の記事にJIS第3水準漢字があった

昨晩、北海道の函館市で地元の函館新聞社の主催する花火大会があったそうです。そのニュース記事の中に、ある漢字を外字扱いしているものがあって注意を引きました。

この記事の中に、「「一新紀元」「岸●汀蘭(がんしていらん)」の2部構成で」とあります。記事の後ろに「●は草冠に「止」」と注釈がつけられています。

「草冠に「止」」とは、漢字「芷」でしょう。音読みで「シ」です。JIS X 0213の第3水準、面区点位置1-90-68にあります。

どういう言葉なのか

上の熟語全体でいうと、「岸芷汀蘭」という言葉になります。手持ちの国語辞典には載っていなかったのですが、ウェブ検索によると「水辺で、草花が香り高く咲き乱れている様子」(例えばGoogleで1番目に出てきた結果)というような説明が出てきます。

広辞苑にも載っていないようなずいぶん難しい熟語を使うものだなと思いましたが、検索結果にpixivのサイトがあったので、こういうのはネットのソーシャルメディアなんかで格好いい四字熟語を使いたいという欲求によって広まるものなのかもしれません。

この「芷」という漢字は「白芷(びゃくし)」という形でヨロイグサという草の名として用いられることもあるそうです。こちらは大辞林や広辞苑にも載っています。ちなみにこの草の根を乾燥して薬として用いられるそうで、それも「白芷」の語義のひとつとして辞書に掲載されています。

単語「白芷」は、Macの日本語入力やEmacs上のSKKの第3第4水準辞書SKK-JISYO.JIS3_4を使って「びゃくし」という読みから入力できます。

外字扱いは残念

さてこの第3水準漢字、上のサイトは文字コードがUTF-8なので記事の中に文字として用いることはできるのですが外字扱いされています。なぜ外字扱いになったかと想像するに、文字入力ができなかったか、あるいは記事を管理するシステムがJIS X 0208の第1・第2水準漢字しか扱えない古いバージョンのShift_JISであるため制限されたという可能性も考えられます。文字入力から記事の管理まで、第3第4水準を使用可能なUTF-8やShift_JIS-2004が使われていれば問題ありません。(参考: 第3第4水準文字コードを使おう!)

文字というのは言語を表記するものであるので、こうした言葉をスムーズに入力・交換することが、コンピュータにおける文字の問題の最も大事なことだろうと思います。

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