2016年1月アーカイブ

BluetoothはPCにつなぐ機器のケーブルを減らせるのはいいのですが、しばしばトラブルがあります。

私はMac mini を使っています。キーボードとトラッックパッドはBluetooth接続です。さらに、ヘッドフォンもBoseのBluetoothのものを使っています。

Bluetoothが頻繁に途切れる問題

このところ、ヘッドフォンで音楽を聴いているとブチブチと途切れるようなノイズが頻繁に聞こえて非常に耳障りでした。また、トラックパッドを操作しているとカーソルがカクカクと滑らかでない動きをすることがしばしばあります。

Bluetoothの通信がうまくいっていないのでしょうか。

考えられる原因はいくつかあります。無線LANのような他の電波の干渉、障害物、電池が少ない(?)、などなど。

無線LANはこの前5GHz帯をメインに使うようにしたので、これ以上できることはなさそうです(「Time Capsule で無線 LAN の 5GHz帯を使う)」。電池は充電したし障害物もないので、うーん、ほかにどうすれば...。

ペアリングをし直したり、Macを再起動したりしましたが特に変化ありません。

PRAMクリアで直った

ネット検索でいろいろ見ているうちに、Macの設定でBluetoothに関するplistファイルを更新して再起動みたいな話の横に「PRAM」(NVRAM)という文字が見えました。あーそれか...。設定情報の入っている不揮発性メモリですね。これを初期化すればなぜだかなおるという、おまじないのような手順。

「command (⌘)」+「option」+「P」+「R」を同時に押しながらMacを起動。じゃーんという音が二度聞こえたらOK。ちなみにこの「⌘」記号はJIS X 0213に入っています。

結果、これで問題が解消しました。ヘッドフォンもトラックパッドもキーボードも至って快適に動作します。

何かのパラメータがおかしかったのでしょうか。何が悪さをしてどこに問題があったのかはさっぱり分からないのでモヤモヤが非常に残るのですが、とりあえず目の前の問題は片付きました。

ネット上の著作権侵害という問題

文章や写真などの著作物には著作権がありますが、他人の著作物を勝手にコピペして利用する著作権侵害をしているサイトも世の中にはあります。ひとが様々な手間暇やお金やノウハウを使って作り出した著作物を勝手に自分の商売に使うのは権利の侵害であり法律問題になります。

ネットの検索で出てきた文章や写真をコピペして自分の資料やウェブサイトに勝手に使うことはもちろん著作権侵害を引き起こします。東京オリンピックのエンブレムの問題が話題になった際、エンブレムのデザインそのものだけでなく、資料に使った写真がネット検索で出てきたものを勝手にコピーしたものだったという点も問題になったのは記憶に新しいところです。

私自身の体験としても、自分が撮影した写真を「旅行キュレーションメディア」なるウェブサイトに勝手に転載されたことが何度もあります。もちろん著作権侵害です。こうしたサイトには見つけ次第連絡し削除を要請しています。しかし悪質なところだと、報告した写真を一旦削除してもまた別の写真をコピペする。それをまた報告して削除させても、また別のをコピペする。それに対して抗議すると、再発防止に取り組んでいますとかなんとか言って、また繰り返す。どうにもならない。

対策: Googleに著作権侵害サイトを検索インデックスから外してもらう

著作権侵害対策のひとつとして、Googleに著作権侵害サイトのURLを報告して、検索インデックスから削除してもらうということをやってみました。

Googleは著作権侵害の報告をウェブから受け付けています。アメリカのDMCA (Digital Millennium Copyright Act, デジタルミレニアム著作権法)という法律に対応してのもののようです。

様々なウェブサイトやブログにこの手続きの経験談が載っています。著作権侵害の被害にあっている人の少なくないことが伺えます。"Google DMCA" なんてキーワードで検索すると出てくるページから一部ご紹介:

こうした説明を参考にして私もやってみました。やり方は基本的に同じですが、時とともに変わっている部分もあるようなので自分の体験を記しておきます。

まず、申し立てフォーム へ行く。Googleアカウントでログインします。(アカウントのない人は作らないといけないのかな?)

記入内容は以下のとおり:

  • 連絡先 (必須項目は、氏名、国、メールアドレス、著作権保有者)
  • 著作権対象物:
    • 問題のサイトのどこが著作権侵害であるか
    • 自分のサイトのURL (ブログやFlickr等、自分で掲載した場所)
    • 著作権侵害サイトのURL

自分のサイトと侵害サイトを逆に記入しないよう注意。あとは、私は嘘ついていませんよという宣誓と署名をして送信したらおしまいです。

上記の体験談にはGoogleからメールが来たという記述がありますが、今はやり方が変わったのか、特に問題がなければメールは来ないようです。ダッシュボードのページがあり、そこから報告のステータスを確認できるようになっています。

削除されてから試しに、Googleで問題のページが検索できるかをテストしてみました。すると、著作権侵害の申し立てにより1件のページが削除されました、と明示された上で、問題のページは検索結果に出てきませんでした。きちんと処理されたようです。よかった!

注意点

この機能が悪意で使われて単にライバルのサイトを蹴落とすために使われると問題でしょうから、本当に自分の権利が侵害されているかという念を押されます。また報告の内容と報告者名はウェブサイトで公開されます。それでためらう人もいるかもしれませんが、実際に自分の権利が侵害されているのなら萎縮せず報告したほうがいいでしょう。

今回、報告は個別のページに対して行ったので、削除も当該ページだけで、サイト全体は削除されていません。自分の権利の侵害への対処という意味では妥当な結果なのでしょうが、問題のサイトは恒常的に著作権侵害を繰り返しています。同サイトの侵害報告が増えればいずれはサイト全体が削除あるいはランク低下という結果になるかもしれません。

おわりに

著作権侵害でお悩みの方はどうぞお試しください。

1枚の写真を撮るには、機材の購入費用や現地への交通費、要した時間はもちろんのこと、撮影場所や時間帯の選定、構図や露出の決定のノウハウ、天気や風のような自然条件も必要です。様々な費用や時間、知識、スキル、さらには偶然の巡り合わせの積み重ねによって得られた成果を勝手に盗んで商売するようなパクリサイト自称「キュレーションメディア」には厳しい対処をしていきたいと思います。

以前、「函館」の「函」の字の第1画について書いたことがありました。活字だと第1画の横線が右端まで行ったところで一旦筆を上げて真ん中あたりから第2画を始めるような格好なのが普通ですが、手書きだとここを離さずにつなげて書くのをよく見かけるという話です。函館では本当の手書きだけでなく、看板などにもよく見ます。

さてこれに関係して、一見関係なさそうな下のツイートが目にとまりました。

結城浩さんの人気シリーズ「数学ガール」の一冊、『数学ガールの秘密ノート/丸い三角関数』の繁体字中国語版についてのツイートです。この画像の中には「函数」(関数)という言葉の表記のために「函」という漢字が出てきます。その字体が先に述べた、函館でよく見かける形になっています。

おや、台湾では (師範大学云々と見えるので多分台湾の出版社だろう) この字体が活字でも普通なんだろうか。そう思って、ISO/IEC 10646の例示字形を見てみました。ISO/IEC 10646はUnicode相当の国際規格ですが、Unicodeと違って、漢字については日本や中国、台湾、韓国等の対応する国家規格の例示字形も載せています。

それで気付いたのは、日本で現在普通の活字の「函」と同じように第1画が右端で終わっているのは(以下仮にα形と呼ぶ)、日本(J欄)と韓国(K欄)のものだけでした。その他は台湾も含めて全て、上記の「函館でよく見かける形」のように右端で折り返す形でした(同じくβ形と呼ぶ)。韓国の漢字の活字というのは日本の戦前の活字の影響を受けていると思われるので、要はα形は日本の活字に独特のデザインなのではないかと思い始めました。

近代の明朝体活字のデザインは清代中国の康熙字典に影響を受けているとされています。康熙字典でこの字はどうなっているのかと、ネットで検索できるもので見てみました。すると、見出しの字体はα形ですが、その下の説明文ではβ形になっています。前掲の記事の中で紹介した笹原先生のコラムの中でも、「『康煕字典』ですら、注文の中では「了」形が用いられており」と記されています。「了」形というのは本記事でいうβ形です。また、

歴代の書家などの筆跡を辿ると、楷書でも行書でも、「函」「凾」ともに「了」形がほとんであり、「函」という明確な字体はなかなか見当たらない。

としています。

以上のことからすると、普通だと思っていた「函」の形(α形)の方が、実はちょっと特殊なんじゃないかという気がしてきます。康熙字典の形だといっても、見出しのすぐ下で別の形(β形)が使われていて、そっちの形の方が実は主流だったのではないかと。限られた情報からの推測にすぎませんが。

もっとも、上記笹原先生のコラムにあるように「成り立ちからみれば、字形の細部にはさほどこだわる必要がなさそうだ」というのが実際のところでもあるのでしょうから、どっちが正しいとか本当だとかで無駄な労力を費やす必要はないように思います。

私は無線LANルーターとしてTime Capsuleを使っています。これにフレッツ光の装置を接続してインターネットにつなぐようにして、内側には有線LANでMacとつなぐほか、ノートPCやスマートフォン、タブレットを無線LANで接続しています。(以前の記事: 「Time Capsuleでフレッツ光を使う設定」)

もともとデフォルトの設定で使っていて、周波数帯の2.4GHz/5GHzの違いは意識していませんでした。ある時、速度を改善できないかと思い、Bluetoothやら余所の無線LANやら電子レンジやらいろいろ電波が飛び交っているのが気になりだしたので、5GHz帯を使うよう設定してみました。この記事はその記録です。

結論から書くと、Macの「AirMacユーティリティ」から5GHz帯のネットワークの設定をすることで、スマホ(Arrows)やタブレット(iPad)から5GHzで接続できました。インターネットの計測アプリを試してみたら通信速度が上がったようです。また、2.4GHz帯しか対応していないPCからでもこれまで通り(2.4GHzで)接続できました。

Time Capsuleの設定方法

MacのLaunchPadの「その他」に入っている「AirMacユーティリティ」を開いて、Time Capsuleの設定画面を出して(「編集」を押す)、「ワイヤレス」をクリックすると設定できます。下の方に「ワイヤレスオプション」というボタンがあるので押すと、「5GHzネットワーク名」というチェックボックスがあり、「5GHz」と付加された形のネットワーク名(SSID)が出てきます。これを有効にすればOKです。編集した設定を「保存」しておしまい。

特に判断に悩むようなところはなく、トラブルもありませんでした。

スマホやタブレットからアクセス

この設定をすると、無線LANでアクセスする機器、スマホやタブレットからは、従来のSSIDと、それに「5GHz」を付加した名前のSSIDの両方が見えます。なので、「5GHz」の方を選択すれば接続できます。5GHzに対応しているかどうかは機器のスペックを参照のこと。無線LANのところの "802.11a/b/g/n" みたいな表記に "a" が入っていればOKのはず。

スマホで「5GHz」に接続して、インターネットのダウンロード・アップロードを速度を計測するアプリを何度か試してみたら、従来よりもはっきりと速くなっていました。素晴らしい。

なお、5GHz帯に対応していない機器 (カタログスペックに "802.11b/g/n" みたいに "a" 抜きで書いてある) では、従来と同じSSIDに接続できます。うちのはノートPCが対応していませんでした。残念。

使うべきかどうか

5GHzと2.4GHzでは、遮蔽物や距離の点で得手不得手の違いがあるようです。とはいえ、多分普通に自宅で使う際は5GHz帯を活用した方がいいことが多いんじゃないかと思います。2.4GHz帯は他の目的の電波(Bluetoothとか)もあれば、集合住宅のようによそのお宅の無線LANがバシバシ飛び交っているケースも多いでしょう。

今回試したところでは速度の向上というはっきりしたメリットがありました。やってよかった。

発端は1月2日、箱根駅伝の最中の @mashabow さんのこのツイートでした。

そこで思い付いたのが以下の一群のツイートです。幸いご好評をいただいたので、少し解説を添えてここにご紹介しましょう。

1区1点、和字間隔、いわゆる全角スペースです。Unicodeに対応する文字名はIDEOGRAPHIC SPACE。この字はASCII相当のSPACEとの重複符号化とはされていません。理由は確か、ISO/IEC 2022の枠組みでSPが現れ得るのは8ビット符号表の2/0か10/0 (ビットパタン0x20と0xA0)に限られるからだったじゃないかという記憶がありますが正確なところは把握していません。

1区29点、ダッシュ(全角)。文字名EM DASH、Unicodeの符号位置はU+2014なのですが、隣のU+2015 HORIZONTAL BARに間違われることがあります。多分、昔Unicode ConsortiumのFTPサイトで配布されていた(obsoleteな)変換表でこの点を誤っていたためだと思います。位置が隣り合っているし字形も似ているので間違われやすいんでしょうね。

1区33点、波ダッシュ、WAVE DASH。「国際団体の名簿に......」というのは、Unicode仕様書の例示字形が最近までひっくり返っていたことを指しています。FULLWIDTH TILDEへの文字化けネタを出しても良かったのですが、他の文字とネタがかぶるのでやめました。

1区34点。双柱、DOUBLE VERTICAL LINEの名の通り、二つの垂直線なのですが、Unicodeへの変換で数学の平行記号に誤って移してしまうものがあります。平行記号はフォントによって直立だったり斜めだったりすることがあるので、斜めのものが使われると、垂直な線のつもりで入力した記号が斜線になってしまって、大層具合の悪いことになります。

1区61点、負符号、MINUS SIGN。JIS X 0208はASCIIやISO/IEC 646と異なり、マイナスとハイフンのそれぞれの記号に独立した符号位置を与えています。ASCIIの「マイナスにもハイフンにも使われる記号」はUnicode/10646で「ハイフンマイナスという記号」だ、ということにされました。2000年に制定されたJIS X 0213は、互換性のためにこの「ハイフンマイナスという記号」を追加しています。それが「2000年大会から......」の意味です。

ツイートは以上です。本当はほかにも「4区から5区へのタスキリレー、平仮名が次々と片仮名に置き換わっていきます」とか、「2区、2000年大会から参加、二人で一人の『くの字点』兄弟」とか、やろうと思えば色々できたのですが、あまり多くてもくどいと思うのでやめました。

なお、上のツイートに挙げたコード変換のトラブルについてさらに知りたい方は拙著「プログラマのための文字コード技術入門」の第8章をご参照いただければと思います。

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