2015年11月アーカイブ

飯間浩明『辞書編纂者の、日本語を使いこなす技術』(PHP新書)を読みました。著者は三省堂の国語辞典の編纂に携わっている方です。

言葉の話というと「この言い方は正しい、正しくない」という議論を思い浮かべる人がいるかもしれませんが、本書はむしろそういう「こう言ったら間違い」みたいな短絡的な話には距離を置いています。

また逆に「最近はみんなこう言っているからこれでいいんだ」みたいな(私に言わせれば)乱暴な話とも少し違います。

私の見方では、本書の特徴は、言葉の使い方が状況に照らして理にかなっているかどうかを吟味していることだと思います。もっとも、あまりかしこまったものではなく、全体的に穏やかなトーンが印象的で好ましく感じられます。

連載をまとめたものなので言葉についての様々なテーマを扱っているのですが、中でも『「普通のことば」が味わい深い』というくだりはなかなか真似できない、すぐれた観察力によるものだと思いました。興味のある方は是非読んでみてください。

文字の形についても少し触れられています。手書きと印刷の形の差に言及して、活字の形は必ずしも手書きの形と同じでないこと、手書きの場合に活字の形を手本にするのは適当でないことに触れられています。財前謙『新常用漢字196 ホントの書きかた』(芸術新聞社)を紹介してもいます。この本は私も読んで面白いと思ったので、文字の形に興味のある方はこちらも読んでみてください。

漢字と仮名の使い分けについて書かれたところもあります。これは正解があるわけでなく、人によってそれぞれ異なった考え方のあるテーマです。そのうち、私自身の方針についても書いてみたいと思います。

日本医師会のORCAプロジェクトによる「日医標準レセプトソフト」というソフトウェアでは内部でEUC-JIS-2004を使っているようです。このソフトウェアは全国の1万5千を超える施設で使われているとのことです。

拡張漢字(JISX0213:2004)の使用」というページでJIS第3第4水準漢字を使用する方法について書かれています。外部とのやりとりにはUTF-8を使うようですが、内部でEUC-JIS-2004 (EUC-JISX0213)を使うところがあり、適宜変換していることが説明されています。

どうやら元々はEUC-JPが使われていたように思われます。データフォーマットやプログラムにおいてEUC-JPとの互換性を保ちつつ使える文字を拡張するのにEUC-JIS-2004は良い方法です。符号の構造が同じで、バイト数も変わりありません。JIS X 0213の符号化方式ですからもちろん第3第4水準漢字が全て使えます。これは重要なことです。

説明を読むとWindowsの非標準のUnicode変換によって問題を生じることがあるようです。波ダッシュ問題ですね。JISで定義されている標準の対応関係を用いれば問題ないようです。

説明にはEUC-JISX0213と記されていますが、JIS X 0213:2004、また「11,233文字」とあるので2004年版のEUC-JIS-2004ですね。iconvなどではJIS X 0213:2000のEUC-JISX0213の名前をそのまま2004年版のEUC-JIS-2004にも用いていることがあります。

ソフトバンクの最近のCM (犬のお父さんが「送信しろ!」というやつ) でかかっている音楽が気になっていました。曲も歌声も大変素敵です。

調べてみたら、Lisa Hannigan という歌手の歌う Little Birdという曲でした。アイルランド出身とのこと。

アルバム Passenger に入っています。このアルバムは2012年のもので、本人のまだ2枚目のアルバムだそうです。

少し試聴したところでは他の曲もとても良さそうです。お試しあれ。

広告