「言われてみれば当たり前のこと」

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1990年代は文字コード論の盛んな時期でした。不毛な部分も結構あったと思うのですが、JIS X 0208:1997とJIS X 0213:2000を生み出したことは大きな成果でした。この2つの成果物は文字の符号化とはどういうことかを根拠に基づいてきちんと真面目に考察した結果でした。とりわけJIS X 0208:1997の規格票の「解説」は洞察に富んでいます。

それから15年経った今、当時の考察や洞察がきちんと活かされているのかなと疑問を感じることも少なからずあるように思います。

先日、楠木建『経営センスの論理』を読んでいたら面白いくだりがありました。

「言われてみれば当たり前のこと」と「言うまでもないこと」は違う。言うまでもないことであれば言わない方がよい。言われてみれば当たり前のことでも、その本質部分の理解が十分でなければ、言われるまではついつい見逃してしまう。

文字コード、あるいは文字については、「言われてみれば当たり前のこと」だけども「ついつい見逃して」いることが多いのではないかなと思います。そういうところはきちんと言語化して継承していく必要があるのではないか。

15年前には割と多くの人が知っていたのだけども最近はそうでもないんじゃないかというようなこと、あるいは言われないとなかなか気付かないようなことであって、なおかつ文字コード(あるいは文字そのもの)の理解のために重要であるようなことを、このブログでも書き留めていこうかなと考えています。

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