2015年9月アーカイブ

1990年代は文字コード論の盛んな時期でした。不毛な部分も結構あったと思うのですが、JIS X 0208:1997とJIS X 0213:2000を生み出したことは大きな成果でした。この2つの成果物は文字の符号化とはどういうことかを根拠に基づいてきちんと真面目に考察した結果でした。とりわけJIS X 0208:1997の規格票の「解説」は洞察に富んでいます。

それから15年経った今、当時の考察や洞察がきちんと活かされているのかなと疑問を感じることも少なからずあるように思います。

先日、楠木建『経営センスの論理』を読んでいたら面白いくだりがありました。

「言われてみれば当たり前のこと」と「言うまでもないこと」は違う。言うまでもないことであれば言わない方がよい。言われてみれば当たり前のことでも、その本質部分の理解が十分でなければ、言われるまではついつい見逃してしまう。

文字コード、あるいは文字については、「言われてみれば当たり前のこと」だけども「ついつい見逃して」いることが多いのではないかなと思います。そういうところはきちんと言語化して継承していく必要があるのではないか。

15年前には割と多くの人が知っていたのだけども最近はそうでもないんじゃないかというようなこと、あるいは言われないとなかなか気付かないようなことであって、なおかつ文字コード(あるいは文字そのもの)の理解のために重要であるようなことを、このブログでも書き留めていこうかなと考えています。

前の記事では知床に行ったことを書きました。その後、札幌にも行きました。というと、同じ北海道だから不思議でないと思うかもしれませんが、車で行くと400kmくらいあります。私は女満別空港から新千歳空港へ飛行機で移動しました。

Ōdōri Park from Sapporo TV Tower / テレビ塔より大通公園

札幌の中心、大通公園。公園東端に位置するテレビ塔の展望台からの眺めです。このアングルは札幌のNHKがよく使うので札幌のテレビを見ている人にはおなじみです。

Ōdōri Park / 大通公園

公園の中。噴水や芝生やベンチが整備されている、市民の憩いの場です。観光客もよく来ます。12月にはイルミネーション、2月には雪まつりがこの公園で開催されます。

Former Hokkaidō Government Office / 北海道庁旧本庁舎

大通公園と札幌駅の間にある北海道庁旧本庁舎。通称赤レンガ。中を無料で見学できます。歴史的な文書のアーカイブや樺太についての資料などがあるそうですが今回は見てきませんでした。午後なので日を背負う形になってしまっています。青空を背景にして写真を撮るには午前から昼くらいがいいのでしょうか。

Confectioner's garden / 六花亭の庭園

札幌駅近くに今年新しくできた六花亭札幌本店に行ってみました。これは店舗に併設の庭園。店内から大きな窓ごしに見ることができます。この庭は六花亭の包装紙の絵の雰囲気があると感じました。函館・五稜郭のそばの六花亭の店舗は五稜郭公園を大胆に借景しているのが特徴ですが、それと共通したコンセプトがこの札幌本店にもあるように思います。ちなみに六花亭の本拠地は帯広ですがそちらの店舗にはまだ行ったことがありません。

Snack / おやつ

大通公園から西に行った方に円山動物園があります。そこのホッキョクグマの子供。前回見たときは母グマにべったりついてまわっていましたが、そのときよりも成長して、一人で歩いたり水遊びしたりしていました。口にくわえているのはスイカです。

Still napping / 昼寝中

それでも昼寝はまだ母親と一緒。地下鉄の古タイヤで寝るのは円山動物園のホッキョクグマの伝統です。

もう2か月近くも前のことですが、北海道は知床に旅行に行ってきました。国立公園に指定されてから50年、UNESCOの世界自然遺産に指定されてから10年だそうです。

Brown bear / ヒグマ成獣

ウトロ港から観光船に乗って野生のヒグマを見てきました。野生のものですからもちろんいつでも見られるわけではありませんが、海沿いにヒグマのよく見られる地帯があるのだそうです。

Two wild brown bear cubs / 野生のヒグマ2頭

こちらは子熊。2頭いるのですが、片方は頭を突っ込んでいるので少し分かりにくい。

船の上から見るわけなので、あまり大きくは見えません。双眼鏡やカメラの望遠レンズで見ていました。動物園と異なり、野生のヒグマを迫力いっぱいに間近で見られる状況というのは多分こちらの生命が危機に瀕している事態ですから、遠巻きに見るのでいいのです。

Two eagles / 知床のワシ

絶滅危惧種のオジロワシも見られました。ワシやクマがいると観光船の人がどこを見ればいいか教えてくれるので助かります。

Eagle / ワシ

こちらもオジロワシ。多分。

Falling into the sea / 海に落ちる滝

知床半島の海岸にはこうした断崖絶壁と滝がいくつもあります。これはカムイワッカの滝。

Cruising / 乗船風景

乗船風景。小型のクルーザーの先頭に乗せてもらいました。これでいきなりスピード出すのでちょっとスリリング。へりには簡単な手すりしかないので、荷物が飛んでいかないよう注意が必要でした。

From a hotel room / ホテルの部屋から

ウトロ港夕景。西が海なので綺麗な夕日が見られます。

Wild deer at Furepe Waterfall, Shiretoko National Park / フレペの滝と野生の鹿

こちらは地上から滝を見に来た図。フレペの滝です。船からも見ましたが上から見るとまた違った迫力があります。野生の鹿が草を食んでいるところを見られました。

Shiretoko Five Lakes / 知床五湖

知床観光のメインとなる知床五湖。湖に映る知床連山が見所ですが、この日はあいにく山頂に雲がかかっていました。それでも気持ちのいい所です。時期によるのですが私の行ったときはヒグマ活動期のためガイドツアーに参加する必要がありました。

Two trees: dead and alive / 生と死

知床五湖の森の中にて、おそらく凍裂で折れた木。ガイドツアーでは森の中の様々なことを教えてくれます。素人がただ見ただけでは分からないところ、例えばクマの足跡だとかクマが木をひっかいた跡だとか、を話してくれました。

単にクマの話だけでなく、知床の自然保護の話もおりまぜて説明されていました。昔はもっと北の方まで農地があったけど冷害により離農し、その跡地を日本初のナショナルトラストでもって買い取って植林したなど。実物を見ながらその背景の説明を聞くので興味深い。

Walking in Shiretoko / 知床を歩く

あちこちに綺麗な花が咲いていました。これは上のフレペの滝に向かう途中の道で撮影。前日にこの滝の辺りでヒグマの目撃情報があったそうです。情報センターが近くにあるので立ち寄って情報を確認してから行くのがいいかもしれません。

今回は夏でしたが、秋の紅葉や冬の流氷もあるので、季節を変えてまた来てみたいと思いました。かなり満足度の高い旅行でした。

私は以前からテキストエディタとしてEmacsを使っています。元々はだいぶ前にUnixワークステーションで使い始めたものですが、Windowsに移植されたMeadowも使いましたし、最近ではEmacsの公式の配布物にWindows用バイナリも入っているのでそれも使っています。

WindowsでEmacsを使う上でよく分からない点のひとつがクリップボードの設定でした。他のWindowsアプリケーションとコピー・アンド・ペーストするのに、JIS X 0208にある文字を使っている分にはいいのですが、それ以外の文字、例えばJIS X 0213で追加された記号や漢字を使おうとするとうまくいかない。私はテキストメモに白抜き矢印(⇨)や蛇の目(◉)やチェックマーク(✓)などを多用するので(SKKで簡単に入力できます)、こうしたものがコピーできないのはつらい。

私の設定ファイル(.emacs)にはいつの頃からか set-clipboard-coding-system でクリップボードの文字コードを設定するように記述されています。昔から継ぎ足しながら受け継いできた秘伝の .emacs なのでいつ追加した記述かは分かりません。この指定が効いているようではあるのですが、utf-8 にしても shift_jisx0213 にしてもJIS X 0208外の文字は駄目なようで、ずっと放置していました(cp932は論外)。

どうやらこれは utf-16le にするといいらしいと最近分かりました。参考になるのはStack Overflowの記事: Which coding system should I use in Emacs? (真ん中ぐらいに小さな字でキモが書かれている)

この記事によるとutf-16leはデフォルトらしくて、つまり実は何も設定しなければよかったのかもしれません。

Windows 8.1を使って自分で試したところでは、utf-16leに設定したらJIS X 0208外の文字でも意図どおりにコピーできました。多分問題ないと思います。

(utf-16leにすればいいというのは最近のEmacsを前提とした話で、昔のMule-UCSを使うやつだとどうかはわかりません。でもそれはもういいか...)

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