寄付と寄附

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あるNPOの人とやりとりしているときに、あれっと思ったことがありました。

こちらが「寄付」と書いた直後に「寄附」と書いてきたのです。もっとも、そのすぐあとには「寄付」としていたので、別段絶対にどちらかの用字でなければならないというポリシーではないように見受けられました。仮名漢字変換の学習され具合でそうなったのかもしれません。

どちらの漢字も世の中で見かけますが、さてこれらの関係はどうなのか。

国語辞典にあたってみると、「寄付・寄附」と、どちらの漢字も掲載されています。

漢和辞典を調べてみると、「付」という漢字には「つく」「つける」とともに「手渡す」という意味があるということです。「付与」「交付」等。字の成り立ちとしては会意で、つくりの「寸」が手の形を表し、他人の体に手をぴたりとくっつけることを示すのだそうです。一方「附」はもともと土盛りや小さな丘を意味する漢字だったのがのちに「付」と通用するようになったのだということです。(「漢字源」を参考にしました)

通用するようになった時期までは漢和辞典に載っていませんでしたが、多分かなり古い時期だろうから、要はどちらでもいいのでしょう。

ただ、役所の文書では「寄附」の表記が使われるようなので、上記のNPOの人の漢字変換辞書は役所とのやりとりのうちにそれに合わせるように学習されたのではないかと想像します。

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