課金と募金の共通点とは

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この前ネット上の記事で、「課金」という言葉を自分がお金を払う意味で使う人がいる、という話を読んで、へえそうなのか、と驚きました。その少し後で、実際にそういう使い方がされているのを見かけて、本当なんだなと思った次第です。

「課金」を辞書で引くとこう記されています。

かきん【課金】料金を負わせること。また、その金。

(「広辞苑」第六版)

かきん【課金】料金を課すること。また、その金。

(「大辞林」第二版)

例えば「基本機能を無料で提供して高度な機能に課金するビジネスモデル」という言い方には違和感がないでしょう。ここで「課金する」というのは機能を提供する側が料金を徴収することをいっているわけです。

この課金という言葉の意味が逆に理解されることが最近あるようだということです。この例文で言えば、高度な機能に利用者がお金を支払う行為を指して「課金する」ということになります。もちろんこれは誤用になります。

これに類した誤用がほかにあります。「募金する」がそうです。まず辞書で見てみましょう。

ぼきん【募金】寄付金をつのること。「街頭で―する」「―運動」

(「広辞苑」第六版)

ぼきん【募金】寄付金などをつのること。「共同―」「―活動」

(「大辞林」第二版)

本来はお金を集める方の行為を、「金を募る」と書いて「募金」というのですが、しばしば、募金箱にお金を投じることを指して「募金する」という言い方を聞くことがあります。

これは、上の「課金」の誤用に似たパターンであるように思えます。

募金に応じてお金を提供することは、「(お金を)寄付する」というのが一般的な言い方でしょう。

NPOや慈善団体のウェブサイトで寄付金を送る手続きの案内を見ると、普通は「寄付する」という表記をするのですが、こうした誤用が世間でなされているためか「募金する」という表現を(敢えて?)している団体もあって興味深く思います。......というか、私には少々居心地の悪い感じがします。

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