2013年7月アーカイブ

先の選挙期間中に気付いたのですが、選挙が終わってから書こうと思っていたこと。

政党「日本維新の会」のロゴの下に英語で「Japan Restoration Party」と書かれているのに目がとまりました。「明治維新」が英語でMeiji Restorationと呼ばれることからの連想なのでしょうが、うーむこれは。

restorationという英語は「もとに戻すこと」という意味です。明治維新が「王政復古」だという側面からこの英語があてられたものと考えられます。歴史上の出来事としては、イギリスのチャールズ2世の復位を指すのにもこの言葉が使われるそうです。

明治維新を英語でMeiji Restorationと呼ぶからといって、resotorationには「維新」のように新しくするという意味はない。むしろ逆であるわけです。

ちなみに「維新」という言葉は詩経の一節からきており、「これあらたなり」と読み下すようです。

政党の意向としては、国の体制を新しくするという意味を込めて「維新」という言葉を使ったのでしょうが、それならrestorationでなくもっと適した言葉を探す方がよいでしょう。

明治維新にrestorationという語をあてることが、物事の性質を適切に表しているかというと疑問に思わないでもないですが...。

「中華民族」なる言葉を聞いたことのある人は少なくないと思います。近年は中華人民共和国の政治家が「偉大な中華民族の再興」などと声高に主張しています。

さて、この「中華民族」とは何なのでしょうか。

漢民族と同じ意味かなと思う人もいるでしょう。私も以前は漠然とそう思っていました。

ところが、実際はかなり違うようです。

「中華民族」なる言葉は、中華人民共和国の領土(だと彼らが主張する)範囲の人々を全部ひっくるめた集合をひとつの民族であるかのようにみなしたもののようです。つまり、漢人はもちろん、ウイグル人やチベット人、南モンゴルに居住するモンゴル人なども全部合わせたグループが「中華民族」だという主張のようです。「チベット族」などの「少数民族」は「中華民族」を構成するサブグループとみなされるのでしょう。

これはいかにもおかしなことで、例えばかつてのソビエト連邦の領域内の住民を「ソビエト民族」と呼ぶようなものです。

さらにいえば、例えばもし仮に中華人民共和国が日本を占領したら、「日本民族は中華民族の一部であり、今までは統一国家を作るための準備をしていたが、ようやく中国の大家族に復帰した」とか手前勝手な理屈を言われるわけです。冗談ではなく、これはチベットでわずか半世紀前に実際に起こったことです。要するに、中華人民共和国が版図におさめた先の住民は全部「中華民族」だということにされてしまうわけです。

Macのキーボードの "delete" キーはいわゆるバックスペースの挙動になります。つまり、左側の字を削除してカーソルが左に戻るわけですね。一方、Windowsでいうdelete、つまりカーソル位置が移動せずに右側の文字を削除する操作は、独立したキーとしては用意されていません。

この、Windowsでいうdeleteの操作、多分できるんだろうけどどう操作すればいいんだろう、と思ってウェブを検索してみました。

それで分かったのは、Fn + delete を押すとその操作になるということです。ほかに、Control + d でも同じ操作になるということでした。

Fnキーで修飾するというのはいかにもありそうな感じですが、気になったのは後者の Control + d という方です。これはEmacsとかと同じなんでは。

それなら、C-d (←これはEmacs流の記法で、Control + d を意味します) 以外にも共通の操作があるのかなと思って試してみたら。

ありました。

  • C-b カーソルを左へ
  • C-f カーソルを右へ
  • C-a 行頭へ
  • C-e 行末へ
  • C-h バックスペース(deleteキー)と同じ
  • C-k カーソルより右側を全部削除

C-k で消した文字列は C-yでペーストされるようです。

これがどのアプリでもそうなのかはいまいち分かりませんが、Finderの検索窓とかでは効くようです。

複数行入力が可能なTwitterアプリの入力欄では、C-n (next line), C-p (previous line), C-o (open line)も使えましたが、これはOS標準の機能によって提供されているのかどうかは知りません (注: 私のMac歴は極めて浅いですのでそのつもりで)。

慣れ親しんだEmacsキーバインド (まあ、特殊といえば特殊なんですが) が使えるのはありがたいことです。

【2013/7/28追記】 その後、思い付いて、おそるおそる C-h を押してみたらきちんとバックスペースとして動作したので上のリストに追加しておきました。ヘルプが出てこなくてよかった(笑)。

ある日本語のウェブサイトを見ていたら、他言語版のページへのリンクのアイコンに国旗が使われていて、それがかなり問題と思えるものでした。

英語、韓国語、簡体字中国語、繁体字中国語のそれぞれへのリンクがあります。この中で最も問題と思われるのは、中国語版へのリンクが簡体字・繁体字の両方とも、中華人民共和国の国旗がアイコンとして使われていたことです。うーむ。

繁体字中国語版というのは主に台湾・香港の人向けでしょう。香港はともかく (といっていいのかはいまいち自信がありませんが)、中華民国政府のもとにある台湾の人がこれを見てどう思うのか。大体、同じアイコンでは区別の役に立たず、「繁体字」「簡体字」とそえてある文字を読まないといけないのだから、アイコンを使う意味がないのではないでしょうか。

また、別のサイトでも同様の事例を見つけました。こちらはもう少し配慮してあって、英語や韓国語については国旗のアイコンが使われているものの、中国語については「中(簡)」「中(繁)」という文字表記になっていました。

問題は中国語だけではありません。英語にイギリスの国旗のアイコンが使われていましたが、もちろん英語が話されるのはイギリスだけではないわけです。アメリカ英語でなくイギリス英語だという意思表示であるわけでもないようです。リンク先をちょっと検索してみたら "organization" が米国式の綴りでしたし、第一、そこまで気の回る人なら言語のアイコンに国旗を使おうとは多分考えないでしょう。

言語が国に対応するという考え方はあまり実際的とはいえません。英語やアラビア語のように複数の国で話される言語もあれば、ヒンディー語のようにインドの言語であってもその国の多数の言語のひとつである場合もあります。クルド語やチベット語はどうすればいいか。

言語に国旗を対応させるという方針でやればやるほど、矛盾が表面化することになるでしょう。

先日、Cygwinで iconv --list してみたら、SHIFT_JIS-2004 や EUC-JIS-2004 が、それぞれ SHIFT_JISX0213, EUC-JISX0213のエイリアスとして登録されていることに気付きました。はて、いつからだろう。

エイリアスなので、2004年版と2000年版との区別をしているわけではありません。JIS X 0213の2004年改正で追加された「表外漢字UCS互換」の10文字はどちらでも問題なく使えるはずです。

(念のため注記: JIS X 0213の2000年版ではこれらの符号化方式は「Shift_JISX0213」「EUC-JISX0213」という名称で定義されていました。それが同規格の2004年改正で「Shift_JIS-2004」「EUC-JIS-2004」という名称に変わりました。内容としては、2000年版から10文字増えている点が違います)

どうも、GNU libiconvの最近のものではこれら "-2004" という名前のエイリアスが入っているようです。

一方、Ubuntuなんかに入っているGNU libcの方には多分こうした "-2004" の名前は登録されていないはずです。名前は "EUC-JISX0213" や "SHIFT_JISX0213" ですが、中身は2004年改正に対応していたと思います。

今朝のNHKテレビのニュース深読みで、ネットの個人情報の問題をとりあげていました。本名を出さずに書き込んでいても、いろいろな情報を突き合わせることで、名前や住所や電話番号や家族構成まで分かってしまう、という話です。

その中に、スマートフォンで撮影した写真の位置情報の話がありました。GPS機能で取得した現在位置が写真の画像ファイルのメタデータ(Exif)の中に気付かないうちに埋め込まれていて、うっかり自宅で撮った写真をアップロードしたりすると、住所が分かってしまうということです。

こういう点に注意しないといけないと認識している人はたくさんいて、私も理解はしていますが、さて実際の設定はどうだったかなと振り返ると、少々不安が生じました。

明示的に位置情報を入れる指定をした覚えはないし、普段はGPSを切っているので多分大丈夫だとは思っていたのですが、この際「多分」じゃなくてきちんと確認しておこう、と思い立ちました。番組で元NTTドコモの夏野氏が語っていたところによると、フィーチャーフォンではデフォルトでオフになるよう、安全側に振った設計になっていたけれども、最近の機械は企業側の論理に流れているということでもあったので。

機種にもよるのでしょうが、私のAndroidスマートフォン(F-04E)を確認したところ、デフォルトでは写真への位置情報の埋め込みはオフになっているようでした。カメラを起動して、設定画面から位置情報を埋め込むかどうかオン・オフできます。GPSをオンにしないとこの設定は効かないようになっています。

どうやら勝手に現在地情報が入ることは、私の機械ではなさそうで、少し安心しました。

ただこういうのは、実際にやってみて違いを確認してみるのが良いでしょう。位置情報を入れて撮影したのと入れないのと、両方を実際の操作でやってみて、位置情報の有無をビューアなどで確認するということです。ここを見れば位置情報が入っているかどうかが確かに分かる、というのをおさえておくわけです。

位置情報付きで撮影したものをスマートフォンのギャラリーから見て、詳細情報を表示させます。この画面でシャッタースピードなどのメタデータが見られるのですが、その中にきちんとGPSで取った撮影場所の情報が入っているのが確認できました。住所で表示されたので、自宅の住所がばっちり出てきて結構ぎょっとします。

さらに念のため、サードパーティ製の写真編集ソフトでも同じ写真の情報を見ると、やはり位置情報が入っていることが確認できます。

確認できるのは当たり前なんですが、自分で実際にやってみて、どこにどのように表示されるかを確認しておかないと、位置情報が入っていないときとの比較ができないので、一度本当のデータで試してみるというのが大事です。

比較のために、位置情報の埋め込みをオフにして撮影した写真を同じ要領で確認すると、さっき位置情報が入っていた箇所が空欄になっているのが分かるわけです。めでたしめでたし。

テストが終わったら設定を元に戻して位置情報の埋め込みを切っておくことも肝心です。

思い込みに任せるのでなく、きちんと確認していく必要があります。

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