推理作家の第3水準漢字

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ソニーの電子書籍販売サイトReader Storeを見ていたら、「原リョウ」という表記を見かけて、ああそうだったのかと思い至りました。

これは「私が殺した少女」などの作品で知られる推理作家の原尞のことです。「尞」の字は第3水準なので、外字扱いされていたのでしょう。JIS X 0213の1面47区60点にあります。ちなみにこの名前はペンネームのようです。

この場合、ウェブサイトのエンコーディングが何かということとはまた別の問題として、書誌情報がどのように入力されているかという事情があるのでしょう。実際、Reader StoreのサイトではUTF-8が使われているので単にHTML上の表現ということでは尞という漢字は使えますが、元のデータでJIS第1・第2水準のみを使う方針だったのではないでしょうか。どこかのOSのベンダ定義外字にあるかどうかというのもこの際どうでもいいことです。

この字は漢和辞典によると「燎」の原字だということです。また、JIS漢字字典によると、アキラという人名用例もあるそうです。

人名の漢字というとなにかの異体字のようなものを思い浮かべる人もいると思うのですが、それよりも、この字のように第1・第2水準にない字種の方が重要であると私は思います。

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