縦書きと矢印

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私は職場のWindows PCではいまだにMS Office 2003を使っています。2003というと、9年前ということになります。もっと新しいバージョンも出ていますが、基本的な機能は2003で大体完成されているように思えます。そういう古いバージョンを前提として以下には書きます。

WordやPowerPointには縦書きの機能がありますが、今まで全くといっていいほど使ったことがありませんでした。この前、文字を縦に並べたいことがあったので縦書きの機能をちょっと使ってみて、あることに気付きました。

それは矢印の向きです。横書きで「←」と表示されているものを縦書きにすると、見た目には「↑」となるのですね。「→」は「↓」になります。90°回転させた状態といってよいのでしょう。「↑」と見えているものをコピーしてメモ帳などにペーストすると「←」になります。

こうなっている理由は何となく分かります。例えば、「旭川→稚内」という字面を縦書きにするときは、矢印は右向きのままでなく、下を向いてほしいわけです。そういう使い方に合わせているということなのでしょう。

ただ、このやり方では、「画面上の【←】ボタンをクリックして...」といった文章ではおかしなことになります。このときは、矢印の向きは、縦書き横書きに関わらず、画面の左側そのものであってほしいわけです。

以前からなんとなく思っていたのですが、矢印には実は2種類の使い方がある。ひとつは、版面というか表示面の上下左右そのものをさす意味、もうひとつは、文字の進行方向を指す意味。前者は、上記のボタンの例、後者は、「旭川→稚内」の例にあたります。

横書きなら横書き、あるいは縦書きなら縦書きで通しているときは、両者の物理的に指す向きは一致するのですが、縦書きと横書きを変換しようとすると問題になってくるわけです。

上記のMS Officeは (というか縦書きフォントの設計の問題なんでしょうか)、文字の進行方向という意味を優先させた実装なのでしょう。ちなみに、数学記号を本来意図している「⇒」は縦書きでも右を向くようです。

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