長音符号つきのローマ字を入力する

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前回の記事(「パスポート式ローマ字の憂鬱」)は少々愚痴っぽい終わり方になってしまいました。あまり後ろ向きな事をいっていても仕方ないので、どうすれば状況を良くできるかを考えてみましょう。

地道なようですが、きちんとした日本語のローマ字綴りを実践する人が増えるということが必要だと思います。そのためには、綴り方についての知識が普及することも必要だし、情報機器でローマ字を入力・表示するための環境が整備されることも必要です。

ローマ字の綴り方の知識というのは、小学校で誰もが教わっていることです。ですから、本来は、あまり心配する必要のない筈のことです。

ローマ字の正しい知識があったとしても、パソコンや携帯電話で「ō」や「ū」のような文字が入力できない人が少なくないのではないでしょうか。小学校で教わるローマ字を簡単に入力する手段が備わっていないのは、情報機器を提供する側の怠慢といわれても仕方ないのではないかと私は思います。

そこで、当サイトで以前からご紹介している第3第4水準辞書を使うと、母音aiueoの上に ^ や ¯ の付いた字を入力できるということを、ここではご紹介しましょう。

ATOK用Anthy用の第3第4水準辞書を使うと、例えば「A-」から「Ā」や「ā」に変換できます。同様に、「A^」から「Â」や「â」に変換できます。単に「A」だけからでも、これらのアクセント付きの文字に変換することができます。ローマ字仮名変換で入力している場合はAキーを押すとただちに「あ」に変わってしまいますが、シフトキーを押して大文字のAならば、普通は仮名にならないので、大文字のAから小文字のāなどに変換できるようにしています。Aだけでなく、OやUなど他の母音字でも同じです。

Emacs上のSKKでは、ATOK・Anthy用第3第4水準辞書の元になったSKK-JISYO.JIS3_4を使うよう設定しておくと、& キーを押してから、a- とタイプしてスペースキーを押すことで ā に変換できます。SKKのこの入力方法では大文字小文字を変換前の段階で区別できるので、A- からは大文字の Ā、a- からは小文字の ā に変換します。

こうして入力した長音符号付きのローマ字テキストは、第3第4水準文字コードであるUTF-8やEUC-JIS-2004、Shift_JIS-2004といった文字コードで保存できます。â や ū などの文字は、JIS X 0208にはありませんがJIS X 0213には入っています。ローマ字の正しい綴り方を可能にする意味からも、今後は常にこうした第3第4水準文字コードを使うのが良いでしょう。

ちなみに、iPod TouchやiPhoneのiOSでは、英語キーボードの「A」のような文字を長押しすると、符号付きの ā や â などが入力できます。

さて、上では仮名漢字変換辞書を使って入力する方法を示しました。â などの文字が入力できない状態から見れば大きな進歩ではありますが、頻繁に日本語のローマ字綴りを入力しようとしたら、かなり煩わしいことは否めません。本格的にローマ字日本語を入力するには、より簡単な入力方法の使えることが望ましいことを、申し添えておきましょう。

なお、こうした長音符号の要らないローマ字の綴り方として、99式ローマ字というのがあります。あまり有名とは思われませんが、利便性という点で一考の価値はあるでしょう。

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