「金偏に高」は第2水準漢字

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読売オンラインを見ていたら、文字コード的に気になる記事がありました。

この記事の中に、韓国人名を「朴泰●」と記して「●は金偏に高」と注記を付けている箇所があります。

「金偏に高」はJISにない字だと思ったのかもしれませんが、実はJIS X 0208の第2水準にあります。79区14点です。

この字は「しのぎを削る」という言い回しの「しのぎ」です。国語辞典にも載っています。(しのぎ)というのは刀剣の部分をさす言葉です。鎬を削るという言い回しは「切り合う時、鎬が互いに強く擦れて削り落ちるように感ずるからいう」(広辞苑第五版)のだそうです。

Twitterで知り合いから寄せられた情報によると、この字は漢検1級に出るそうなので、漢字に詳しい人は知ってるのでしょう。

拙著『プログラマのための文字コード技術入門』のAppendixで『JIS漢字字典』(日本規格協会)を紹介する際、こうした、JISにある字を探し出せずに誤って外字扱いしてしまうことに言及し、その実例としてまさにこの「鎬」の字を例にあげました。実はその記述の元になったのは、まさに読売オンラインがこの字を外字扱いしていた事例でした(書籍では出典は伏せましたが)。あれから2年以上経ちますが、改善が見られないのは残念です。

ぜひ、新聞社の人には、『JIS漢字辞典』を(それにできれば『プログラマのための文字コード技術入門』も!)座右に置いて活用していただきたいと思います。

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