文字コード規格を参照している省令

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ちょっと用があって「貿易関係貿易外取引等に関する省令」というのを見ていたら、文字コード規格が参照されていることに気付きました。

この省令の中に「フレキシブルディスクによる手続」というくだりがあります。フレキシブルディスクというのは一般にいうフロッピーディスクのことだそうです。フロッピーディスクで手続きをするための決まりの中に、こうありました。

第五条  第三条のフレキシブルディスクへの記録は、次に掲げる方式に従ってしなければならない。

三  文字の符号化表現については、日本工業規格X〇二〇八附属書一で規定する方式

2  第三条のフレキシブルディスクへの記録は、日本工業規格X〇二〇一及びX〇二〇八に規定する図形文字並びに日本工業規格X〇二一一に規定する制御文字のうち「復帰」及び「改行」を用いてしなければならない。

元が縦書きのためか漢数字で書かれていますが、「日本工業規格X〇二〇八」つまりJIS X 0208を参照しています。文字の符号化表現はX0208の付属書1つまりShift_JISを用いることになっています。また、文字の種類として、X0201とX0208の図形文字全部、それにX0211の制御文字のうちCRとLFを用いなさいということです。タブを含んでいたら駄目なんですね。

しかしJIS X 0208を指定しているのがいかにも古くて不十分ですね。改訂された常用漢字表の「頰」とか「剝」とかが使えません。また、âやéといったアクセント記号つきのアルファベットも使えません。𧃴川(つづらかわ)𣖔木作(ほうのきざく)といった地名も表せないし、(みなもと)のような名字も表記できません。当ブログで色々紹介してきたように、JIS X 0208は不十分で、JIS X 0213を使う必要があります。

経済産業省はJIS X 0213をおしているということですから、まずこういう省令からJIS X 0213に改めてみてはどうでしょうか。

もっとも、この省令の場合、文字コード以前に、「フロッピーなんだ......」というところがつっこみどころかもしれません。

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