私はTwitterのつぶやきを見て知ったのですが、JIS X 0208とJIS X 0213がともに、この2月に改正されていました。
といっても、技術的な内容の変更はありません。まあ、今さら変更されても困るので、これで良いのでしょう。
では何が改正されたのかというと、規格の中で常用漢字表を参照している部分について、2010年の常用漢字表の改正に対応して、適宜変更されたということです。
新たに、規格と常用漢字表との対応を記した附属書が付け加わっています。大体の文字は、文字と読みと区点番号が記されているだけなので特に面白みは無いのですが、「剥-剝」のような微妙な文字については注釈がつけられているので、そういうところを味わってみるのがひとつの楽しみ方でしょう。
今回の改正は、X0208, X0213とも、追補の発行という形をとっています。規格票が丸ごと新しくなるわけではなく、変更点を記した追補が別文書として発行されているわけです。X0208は最初の追補ですが、X0213は2004年のに続く2つめの追補です。
今回の改正による変更点は、日本工業標準調査会(JISC)のサイトの「JIS検索」で、PDF形式で閲覧することができます。ただしこのサイトではPDFの保存や印刷はできません。手元にとっておきたい場合は、日本規格協会(JSA)のサイトから、紙の冊子またはPDF版を購入することができます。JISCのサイトもJSAのサイトも、規格番号から検索できます。
ところで、JIS X 0213:2004で追加された「表外漢字UCS互換」のうち、「剝」や「𠮟」は表内字になったわけですが、そこのところの名称は変更ないんですね。まあ別にいいですけど。
というか、常用漢字表が改訂されたのに、表外漢字字体表は変わってないので、「表外漢字UCS互換」も変えようがなかったのです。