第3第4水準フォントを使おう!

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JIS X 0208は日本の文字を符号化するために1970年代に開発された文字コード(符号化文字集合)規格で、いくつか問題はあるものの、これまでよく使われてきました。

今日でも、内部的な符号化表現がUnicodeになっても、使える文字のレパートリーとしてはJIS X 0208に基づいていることが多くあります。例えば、フォントを作成する際に、JIS X 0208の第1・第2水準漢字をサポートするということが多くあります。

しかし、それでは不十分です。

上に、「いくつか問題はあるものの」と書きました。この「問題」の最たるものは、文字が足りないという問題です。この問題は早くから意識されており、1990年制定のJIS X 0212の開発につながりましたし、それはいまひとつだったというので2000年制定のJIS X 0213の開発の動機となっています。

今や、JIS X 0208の問題点を解消するJIS X 0213という規格があるのですから、日本語環境はそちらをベースにすべきです。

フォントについても、JIS X 0213で追加された第3・第4水準漢字をサポートすべきです。

幸い、近年のPCにバンドルされるフォントはJIS X 0213の文字に対応しています。Windows Vista/7やMac OS Xに同梱のフォントは、JIS X 0213の文字をサポートしています。(文字コードとしてJIS X 0213に対応しているかというとそれはまた別問題なのですが、その点はまたいつか)

これで、現代日本の文字が問題なく情報機器で使えるようになってめでたしめでたし......かというと、そうでないのが残念です。PC以外の情報機器では、JIS X 0213の文字がサポートされていないことがしばしばあります。例えばスマートフォンもその一つです。タブレットや電子書籍端末も問題です。以前「Sony Readerはホッケを食べられるか」という記事を書いたことがありました。有力な電子書籍端末が第3第4水準漢字に対応していないのは残念なことです。

ぜひとも、こうした携帯情報機器や電子書籍端末の開発元におかれては、JIS X 0213の文字をフルサポートするようお願いしたいところです。

また、PCにおいても、Windows XPを素のままで使っていると、第3第4水準漢字に対応していません。まだXPを使っている人も多いと思います。そういう場合は、下記のようなフォントをインストールして、第3第4水準に対応しましょう。

第3第4水準漢字は、漢字マニアや研究者といった特殊な人のためではなく、現代日本で普通に文字を使う私たちのような人のためのものです。第3第4水準フォントが全ての情報機器に行き渡って、いつでもどこでも使えるようになることを強く希望します。

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