JIS X 0213ではJIS X 0208に対して仮名文字も追加されています。それらは、アイヌ語や鼻濁音のためのものだったり、また別な理由で追加されたものもあります。
これに含まれる小書きの仮名を活用すると、日本語やアイヌ語以外の言語、例えば韓国語などの発音を仮名で表すのに使うこともできます。
例えば、韓国語の「ハングㇰ」(韓国)、「キㇺチ」(キムチ)、「ピビンパㇷ゚」(ビビンバ)のように、母音を伴わずに子音で終わる閉音節を表すのに、小書きの仮名が使えます。もともとJIS X 0213にこうした小書きの仮名が追加されたのはアイヌ語の閉音節の表記に対応するためですから、こうした韓国語などの表記は本来の用途ではないとはいえ、活用の仕方としては同じことだといえます。
ふざけた使い方としては、なんでも小書きの仮名で書いてしまうお遊びもあります。X0208に含まれる「ぁぃぅぇぉっゃゅょ」などの仮名を濫用して「ぉはょぅ」のような書き方をする遊びがありますが、その手段がぐっと増えるわけです。X0213を使うと、「ゕっぉ、ぃゖぃゖ」とか「ァㇲ、ィヮㇱㇵ ッㇾㇽヵㇱㇻ」のように、今までできなかった文字も小書きにできるようになります。
世の中を見ていると、得てして、真面目な使い方よりも、おふざけ・お遊びの方が幅をきかせたりするようなので、こうした文字もお遊び用途の方が目にすることが多くなるかもしれないと思っています。
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