ジョブズは新JIS漢字の必要性を認識していた?

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先日、アップル社のスティーブ・ジョブズ氏が亡くなったというニュースが世界を駆け巡りました。様々な報道に接して、彼の与えた影響力の大きさを改めて感じます。

日経ビジネスオンラインが、ジョブズの過去のインタビュー記事(2001年)を取り上げていました。その中に気になるくだりがありました。引用してみましょう。下記の「答」がジョブズによるものです。

 新型の基本ソフト(OS)である「マックOS X(テン)」は、普通のパソコンやワープロでは表示できない基準外の漢字も数多く装備している。まずその理由からお聞きしたい。

 簡単な話さ。人々がそうした文字を使うからだよ。もし、あなたが「すしレストラン」を経営しているとしよう。今、普通に使われているパソコンでは、あなたは店のメニューも作れない。すしネタを表す漢字が揃っていないからね。

人々が普通に使っている文字なのにパソコンで表現できないとしたら、それは良いことであるはずがない。

私の記憶では、MacはOS Xになったときから新JIS漢字 (JIS X 0213) の文字に対応し、文字コードとしてShift_JISX0213にも対応してきました。ここで述べられているのはそのことを指しているのでしょうか。当時は新JIS漢字への対応はまだ珍しかったので、質問者の「普通のパソコンやワープロでは表示できない基準外の漢字」という表現になったのかもしれません。

だとすれば、スティーブ・ジョブズは新JIS漢字の必要性を理解していたのでしょう。

「人々が普通に使っている文字なのにパソコンで表現できないとしたら、それは良いことであるはずがない」というのは、まさにJIS X 0213の作られた理由です。

ジョブズは日本食もよく食べていたそうですが、(かます) (第4水準、2-93-37)や(せいご) (第4水準、2-93-41)といった魚にも親しんでいたのでしょうか。

(【2011/10/13追記】Twitterで、Mac OS XがJIS X 0213に対応したのは10.3 (2003年)ではないかというご指摘をいただきました。よく考えてみるとこのインタビュー当時はまだUnicodeにJIS X 0213の文字が全部は入っていなかったので、内部コードにUnicodeを使うOS XがJIS X 0213に完全に対応していたわけではなかった筈です。ただし、2000年のOS X発売前のアップル社のインタビュー記事を見ると、OS Xは、当初からJIS X 0213対応を目標に開発されていたことが分かります。諸般の都合で初期バージョンでは不完全な実装であったということです。アップルの担当者は「日本語として流通させる、標準の文字集合は、まず2000JISありきだということです」と語っています。)

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