2011年9月アーカイブ

台風の絵文字

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昨日は台風15号が本州に上陸し、各地で被害や混乱が発生しました。

そんな中、PCでmixiを見ていたら、気になる絵文字がありました。mixiのサイトでは画像形式の絵文字が使えます。台風に関した誰かの書き込みの中に、台風の渦巻きのような絵文字が使われていました。問題は、その渦が、日本にやってくる台風の渦とは逆方向に巻かれていたことです。

学校で習うとおり、台風というのは低気圧の一種で、低気圧は反時計回りに吹き込む渦になります(北半球の場合)。それなのに、mixiの台風の絵文字は時計回りに描かれていたのです。(厳密には、mixiの問題の絵文字が本当に台風を意図したものなのかというのは必ずしも明確でないのですが、雨や雪や雷の並びに配置されているのできっと台風なのでしょう。それに、南半球での使用を意図したものでないことは明白です)

ありゃりゃ、これは情けない。それでは携帯電話の絵文字はどうなのかと思って、ちょっとウェブを検索してみました。

すると何と、携帯電話の絵文字の台風も軒並み反対回りになってしまっていることが分かりました。

例えば、正式なリファレンスではありませんが、「絵文字を使いこなして見るためのページ」というページを見ると、6番目に台風があります。この行のドコモの絵文字を見ると、時計回りに吹き込む形になってしまっています。私が自分で持っているドコモの携帯でも、「たいふう」と入力すると同じ絵が変換候補に現れました。対応するauの絵文字も時計回りです。

一方、同じ行のソフトバンクのところを見ると、正しく反時計回りになっています。ソフトバンクは偉いのか、と思って念のためソフトバンクのサイトの絵文字変換対応表 というのを見てみたら、どうもソフトバンクの絵文字には新旧があるらしく、古い方は正しい向きに回っているのに、「NEW」と印のついた方はなんと反対回りになってしまっています。これでは改悪です。この資料を見るとイーモバイルも逆向きです。

携帯各社からmixiに至るまで、なぜそろいもそろって、科学的知識に逆らった絵文字になってしまったのでしょうか。最初に作られた台風の絵文字を無批判に真似したら、皆で間違ってしまったということなのでしょうか。

私は携帯メールでも絵文字を使わないので今まで気付きませんでしたが、これまで極めて多数の人がこの絵文字を目にしてきているはずです。それでも修正されてこなかったのはなぜなのでしょう。

さて気を取り直して、Unicodeの絵文字の仕様ではどうなのか、と思って調べてみました。台風の絵文字はU+1F300にあります。文字名はCYCLONEとされていて、注釈に "typhoon, hurricane" と記されています。この例示字形を見ると、正しい渦巻きになっています (どの形が正しいのか分からなくなったときの思い出し方: 数字の6と9をその輪のところで合わせた格好が正しい台風の渦巻きです)。

ただし、検討案の資料を見てみると、ドコモの渦巻きと同じ、つまり間違った向きになっています。仕様検討のどこかの段階で正しい向きに気付いたのでしょうか。

ちなみに、iPod Touchのmixiボイス用アプリ「ボイスなう」を使って上記mixiの絵文字を見ると、正しい渦巻きの台風になって見えます。iOSのフォントは台風を正しく認識しているということなのでしょうか。同じiPod Touchでも、mixiのスマホ向けサイトで見るとPCと同じに見えます。

先週、函館に行ったときに写真をいろいろと撮ってきました。

Night view of Hakodate / 函館の夜景 (1)

函館といえばまずはこれ、函館山からの夜景。今回これを撮ろうと、旅行用の三脚を旅行鞄に入れていきました。私は何度も見てますが、見るとやはり感動します。

Kanemori Warehouse in night / 夜の金森倉庫

函館ベイエリアの代表的な観光地、金森赤レンガ倉庫。現在は商業施設として使われています。

Night light of Hakodate bay area / 函館ベイエリアの光

金森赤レンガ倉庫の近くで撮影した夜の光。最近購入した50mm単焦点レンズに活躍してもらいました。

Red brick / 赤レンガ

赤レンガ倉庫の壁。夜に見ると一層ムードがあります。

夜のハリストス正教会

ハリストス正教会。夜はライトアップされています。この付近の歴史的な建物は軒並みライトアップされているので、夜の散歩に良いでしょう。

夜の元町カトリック教会 (2)

元町カトリック教会。ハリストス正教会のすぐ近くです。

Hachimanzaka slope in night / 夜の八幡坂

八幡坂。よくテレビCMなどで使われる場所。観光客もよく来ます。夜もいいですね。坂を下った向こうに船が見えています。

Kanemori Warehouse / 金森倉庫

昼の金森赤レンガ倉庫を白黒で撮ってみました。

函館には何度も行っていますが、今回改めて歩いてみて、とてもいい街だと思いました。ぜひ行ってみてください。

今回の写真は上に掲げたものも含めて、FlickrにSetとして上げています。

先週は用事でまた函館に行っていました。趣味の写真はまた後ほどとして、ちょっ と文字の話を。

函館市内の看板などを見ていたら、気になる文字がありました。携帯電話からTwitterに投稿した画像を使って紹介したいと思います。

まず、函館の「函」の字。この画像を見ると、「函」の第1画が第2画とつながっています。函館の人はよくこういう書き方をするようです。国字を研究している笹原宏之氏は、小樽の銭函についてこうした字形の例を写真で挙げていますHNGでこの字を検索してみると、やはりこうしたつながった形のものが見えるので、手書きではよくこういう形になるものかもしれません。手書きの形は活字と同じではないという例といっていいと思います。

それから、別の看板にあった「与」の字。この画像を見ると、「与」の最終画の横線が縦線と交差しない形になっています。これは中国語用のフォントでよく見掛けるので「中国の与」だと思っている人がいるかもしれませんが、そういうわけではありません。私の理解するところでは、この字はもともとこう書かれていたのが、書き方の癖で縦線と交差するようになって、それが定着して活字にも使われるようになったもののようです。HNGで見ても交差したものはないようです。

街を歩くと、いろいろ気になる文字にでくわすことがあります。

この前は、.bookはSony Readerで不具合の発生することがあるようだということで敬遠していました。が、電子書籍として .bookを売っている店もあるので、リスクを感じながらもちょっと試してみました。

電子文庫パブリから、西垣通『ネットとリアルのあいだ――生きるための情報学』を買ってみました。

Sony Readerに入れてみたところ、特に不具合なく読めました。心配することありませんでした。

ソニーリーダーまとめWikiにいう、不具合が発生する場合があるというのは、どういうケースで起こるのか、よく分かりません。

.book形式も読めれば、Sony Readerの活用の幅がもっと広がるので、不具合なく読めてほしいと思います。

【2011年9月19日追記: 上のように書いたのもつかの間、今月16日から、電子文庫パブリではDRMがかかって、専用ビューワでしか読めないように変更されてしまいました。パブリで買ってSony Readerで読むということはもうできなくなったようです。私がパブリを使うことももうないでしょう。】

財前謙『新常用漢字196 ホントの書きかた』(芸術新聞社)という本が面白いです。去年の常用漢字表の改訂によって追加された漢字について、明朝体活字と対比させて手書きの書体(主に楷書。行書も)を紹介するものです。

活字と手書きとで字の形が違うということは、普段あまり気にしない人が多いと思います。例えば、「北」という漢字の左下の部分は活字と手書きとで線の組み合わせ方が異なります。また、「令」という字の最終画のあたりは形が違います。普段私たちはこういう違いを無意識のうちに無視して処理しているわけです。

そうした活字と手書きの違いというのは、学校で習うような字についてはよく知っているものの、今回常用漢字に追加されたような字についてはよく知らない、ということが多いのです。

例えば、常用漢字への追加で話題になった「鬱」という漢字。明朝体活字では、中に「※」のような形が入っています。この部分は、手書きでは「米」のように書くものだそうです。活字だけ見ているとこういうことに気付く機会がありません。こうした例が、案外あるのです。

特定の地方自治体が問題にしている「葛」の字だとか、しんにょうの点の数についても言及があります。

手書きの書体と活字の書体との違いを知らずに、外字だとか異体字だとかいわないよう、気を付けたいものです。

また、それぞれの漢字について、通用字 (ニュアンスは異なりますが異体字と大体同じだと思えば良いでしょう) を挙げています。これによって漢字使用の多様さを知ることができます。が、あまりに多様なので字体整理をしたくなる気持ちも分かる、と、私などは思ってしまいました。

漢字の字体の多様さを認識しつつも、字体整理の意義を尊重する、そのバランスが必要なのかもしれないという感想を持ちました。

拙著『プログラマのための文字コード技術入門』のmixiページを勢いで作ってみました。

どのように活用するかは、まだ未定です。もしかすると、企画倒れに終わってしまうかもしれません。が、邪魔にはならないと思いますので、mixiのアカウントをお持ちの方はフォローしてみていただけると嬉しいです。はげましのコメントなどお送りいただけるともっと嬉しいです。

函館では、五稜郭や、いわゆる西部地区を歩いてきました。

染まる空と海

五稜郭タワーの上で夕暮れ時を迎えました。この日は日没後に空と海が綺麗に染まって見応えがありました。

夕暮れの函館山

夕暮れの函館山。これは五稜郭タワーから函館山を見ているわけですが、函館山から見る函館市内の景色もきっと綺麗だったことでしょう。

赤に染まる函館どっく

五稜郭タワーから見た函館どっく。

夕焼けが綺麗だっただけあって、翌日は気持ち良く晴れてくれました。これは青空をバックにした聖ヨハネ教会。

聖ヨハネ教会

その近隣にあるハリストス正教会。ちょうど、函館湾を船が通っていたのが画面に入りました。

函館ハリストス正教会と船

函館は坂の街でもあります。これは八幡坂。坂の向こうに港と船が見えます。テレビでも使われて有名な場所です。観光客がたくさん来ていました。

八幡坂 (2)

元町公園からの眺めはこんな感じ。今回はとにかく天気のいいのが良かったです。

元町公園からの眺め

これはまた別の坂。弥生坂だったかどうか、記憶が曖昧です。

色づき始めたナナカマド

上の写真をよく見ると街路樹が赤くなりかかっているのが分かるでしょう。この木はナナカマドです。函館が街路樹にナナカマドを使っているのは、かつて大火のあった後、燃えにくい木をということで選んだのだそうです。NHKの「美の壺」でそう解説していました。

和洋折衷2

同じく「美の壺」で知ったのですが、函館の伝統的な建築には、1階が和風で2階が洋風という和洋折衷のものが見られます。これはそのうちのひとつ。斜面の下から見ると1階部分が隠れて洋風の部分だけが見えるようにと設計されているのだそうです。西洋文化の受容に苦心したあとがうかがえます。

和洋折衷3

これもそうしたものの一例。今回5枚ほどこうした建築を撮影しました。 FlickrのSetに入れています。

今回の函館の写真のSetもあります。

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