ATOKを小手試し

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ふと思い立って、ATOKの無償試用版をダウンロード、Windows機にインストールしてみました。JIS X 0213対応の程度に興味があったためです。

少し試してみて分かったところは以下のとおり。バージョンはATOK 2011です。

  • デフォルトではJIS X 0208外の文字を含む変換候補の出力を抑制する機能がオンになっているので、設定でオフにしてやると良い。オフでも、X0208以外の文字を含む候補には「環境依存文字」という注意書きが添えられる。(なお、X0208外を抑制といいながら、Windowsの機種依存文字は出てきてしまうので、この抑制機能を使う際にはアテにせずによく注意する必要があります)
  • 文字コード辞書というのがあり、これを使うとJIS X 0213の面区点番号から文字に変換できる。例えば、「噶」という字を出すには、1-15-20とタイプして変換キーを押せば良い。Unicodeの符号位置でもOK。ただし、上記のX0208外抑制機能が働いていると第3・第4水準の変換候補が出てこないので注意 (私はこれでハマりました)。
  • 単漢字の辞書を使うとJIS X 0213の文字もいろいろ入力できる模様。(網羅的ではないかもしれない)
  • 第3・第4水準漢字を含む語彙は、第1・第2水準の異体字を除いては (次項参照)、あまり積極的に収録されていない模様。
  • ただし、表外漢字字体表の「印刷標準字体」に相当するものは第3水準のものも単語として登録されているようだ。例えば「くらぶ」を変換すると「倶楽部」と「俱楽部」(俱の字が第3水準、1-14-01)の両方が出てくる。「剝奪」(剝が第3水準、1-15-94、cf. 剥) だとか「冒瀆」(瀆が第3水準、1-87-29、cf. 涜) なども単語として入力できる。こういうのには「印刷標準字体」かつ「環境依存文字」という注釈がつく。
  • 文字パレットではJIS X 0213の面区点の文字表から文字を選んで入力できる。例えば「𩸽」(2-93-44)などを文字の一覧から入力できる。

感触としては、印刷標準字体かどうかを気にして入力したい人にはいいんじゃないかという気がします。ただ、第3・第4水準漢字によって可能になる語句については、保守的というかあまり進んでいない印象を受けました。

また分かったことがあれば記していきたいと思います。

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