2011年6月アーカイブ

環境や健康に良い交通手段として自転車が注目されています。大震災後、ますます自転車が見直されています。しかし、日本の道路はまだまだ自転車で走りやすいとはいえないのが実情です。

自転車レーンの整備を行っているところもありますが、必ずしも有効な自転車レーンとなっていないものも少なくないと聞きます。

どんな自転車レーンが良いのかについては、以前にも紹介した本、疋田智『自転車の安全鉄則』(朝日新書)で詳しく論じられています。

ここでは、私なりにそのエッセンスを短い言葉で表してみようと思います。

  • その1: 車道レーン

自転車レーンを車道に設置するのか、歩道に設置するのか、という話。車道に設置するのが望ましいということです。

歩道上にレーンを作ってしまう自治体もあるようですが、これにはいろいろと危険性や問題が考えられます。

例えば、歩道上のレーンは得てして歩行者から無視されてしまい、歩行者が立ち入ってしまうということがあります。これでは意味がない。これは歩行者への周知徹底をすればすむ話かもしれませんが、それだけではない。

自転車の歩道走行が危険な理由として、交差点で自転車が歩道から車道に出るときに自動車から認知しづらいということが挙げられます。歩道上の自転車レーンはこの問題については全く解決しません。特に、車道と反対方向に歩道上の自転車が走っているときには、車道の逆走と同じ効果になってしまい大変危険です。

自転車レーンは車道の左端に設けるのが良いパターンです。なぜ左端かというと日本は車両が左側通行だからであって、右側通行の国では右端になります。

  • その2: 片方向レーン

レーンの中を自転車がどちら方向に走るのかという話です。レーンの中では、車道と同じ向きにのみ走るのが妥当です。が、レーンの中をどちら向きに走っても良いという自転車レーンを作ってしまう自治体もあるようです。

双方向になっていると当然、その中の自転車は正面衝突の危険にさらされることになります。レーンが狭い場合はなおさらです。また、交差点において双方向レーンは車道の逆走と同様の状況を作り出し、出会い頭の事故を誘発することが考えられます。

双方向レーンを作ってしまう人の頭には、どちらにも進めた方が便利だろうという親切心が実はあるのかもしれません。しかし、逆走は危険です。必要に応じて道路の反対側に渡れば良いのです。原付に乗るときはそうするでしょう。それなら自転車だって本当は同じなのです。

  • その3: ペイントレーン

レーンを物理的にどのように設置するのかという話です。ガードレールなどで車が侵入できないように覆ってしまうよりも、単に路上に線を引いたりペイントしたりしただけの方が実は安全だという議論があります。

自転車がガードレールなどで覆われていると、自動車のドライバーからは心理的に遠ざかってしまい、自転車への認知が悪くなると考えられています。自転車が別の場所にあるものだと思ってしまうと、注意が向かなくなってしまうというわけです。自転車にとって路上を安全に走るコツは、自動車から早く確実に認知れさること、要は目立つことです。それの妨げになることは良くないのです。

以上です。自転車レーンを設置するときは、上記の3点、車道レーン、片方向レーン、ペイントレーンというポイントを念頭に置くと、安全なレーンになることでしょう。

JIS X 0208のシフトJISとUnicodeとの変換の問題として、CP932 (Windows-31J)の問題はよく知られています。書籍『プログラマのための文字コード技術入門』にも記しました。Windowsに実装されているUnicodeへの変換表が、標準の定義とずれている問題です。

この問題は、使用頻度の高さから、波ダッシュ「〜」(1面1区33点、SJIS 8160)が化け る問題としてよく知られています。

しかし、波ダッシュ以外にも大きな影響を受けている文字(記号)があります。

双柱「‖」1面1区34点 (SJIS 8161)は、垂直線が2本並んだ格好をしている記号です。文字名はDOUBLE VERTICAL LINEといいます。Unicodeで対応する符号位置はU+2016です。この記号はCP932変換表の影響を受けています。CP932変換表では、U+2016でなく平行記号 (PARALLEL TO, U+2225, 「∥」) に変換してしまうのです。

平行記号というのは、義務教育の算数だか数学だかの時間に出てきたと思うのですが、2つの辺が平行であることを表す記号です。AB∥CD、のようなやつです。この記号は2本の斜線で表すか2本の垂直線で表すか、どちらの形もあるようです。斜線でなく垂直線で表すこともあることから、CP932変換表では双柱記号と混同されたようです。JIS X 0213では、既存の双柱とは別の学術記号 (数学記号) として平行記号が採用されました。1面2区52点です。

双柱という記号は、一種の区切り記号として使われます。例えば、私が見たあるウェブサイトではタイトルの中にこんな使われ方をしていました。

  春のわくわく宿泊プラン‖大崩れホテル

これは区切り記号としてごく妥当な使い方です。小学館の『句読点、記号・符号活用辞典。』にはこの記号の使用例として辞書の用例が載っています。

ところが、CP932変換表によってこの記号がUnicodeの平行記号に変換されてしまうと、二重の縦線でなく二重の斜線として表示されてしまうことがあります。これはフォントに依存します。

Windows XPまでの同梱フォントは平行記号の字形が縦線の形に作られていたので問題が顕在化しなかったのですが、Vistaに付属のフォントでは斜線の形になりました。これによって、それまでは双柱つまり二重の縦線に見えていたシフトJISの記号が、Vistaでは二重の斜線になってしまったのです。二重の斜線を区切り記号として使うことは一般的ではありませんから、見た目に困ったことになります。双柱を斜線にしてしまうのは明白におかしい。符号位置のセマンティクスを逸脱した形になってしまっており、文字化けといってよい現象です。

先のサイトを最近見てみたら、区切り符号として双柱でなく単なる縦線「|」を使うよう変更されていました。想像ですが、このホテルではPCを入れ替えてOSも新しくなったら区切り記号が予想外の形に文字化けしたので記号を変えたのかもしれません。

CP932変換表の弊害というのはこういうところにもあるわけです。

コード変換のときにこの問題を避けるには、iconvでCP932を指定しないことです。シフトJISからUTF-8に変換するのに、

  $ iconv -f CP932 -t UTF-8 hoge.txt

のようにしてしまうと、上記の双柱の文字化けの問題が発生します。この問題が発生しないようにするには、

  $ iconv -f SHIFT_JIS -t UTF-8 hoge.txt

のようにすればOKです。ただしこれだと、Windowsを使って生成したシフトJISの場合、機種依存文字の丸付き数字やローマ数字などに対応しません。そうした記号を救済したいなら、Shift_JIS-2004を使って以下のようにします。

  $ iconv -f SHIFT_JISX0213 -t UTF-8 hoge.txt

これで、双柱や波ダッシュがきちんと変換されるだけでなく、①②のような丸付き数字、ⅡやⅢのようなローマ数字、℡や㈱のような組み文字にも対応します。機種依存文字の漢字は文字化けしますが、丸付き数字に比べて頻度はずっと低いですし機種依存文字はそもそも文字化けするものなのであまり問題にならないでしょう。

昨日、東京都内のお寺の前で、JIS第3水準漢字を見かけました。

寺の前に大きく「㓛刀家」と貼り出してあったのです。葬儀でもあったのでしょうか。「㓛」は第3水準、面区点番号1-14-59です。

漢字に読み仮名はついていませんでしたが、「㓛刀」という名字は「くぬぎ」と読むことが多いようです。JIS漢字字典には同じ表記で「くのぎ」という読みもあわせて載っています。また、「㓛」一文字だけでも「くぬぎ」というようです。

「くぬぎ」をGoogleで検索すると、JIS第3水準が使えない環境なのか、この字を表すのに苦労している様子が伺えます。「工に刀で一文字」のように書いたり、『「功」の「力」が「刀」』のように表したりしています。SKKのJIS第3・第4水準漢字辞書やそれをAnthy用に変換した辞書では、「くぬぎ」という読みから「㓛刀」に変換することができます。そうして変換した文字をプレーンテキストとして保存するには、文字コードとしてUTF-8やEUC-JIS-2004やShift_JIS-2004を使うことができます。

日経新聞のサイトに、「特許で勝ってアップルに屈したノキア」というフィ ナンシャル・タイムズからの興味深い翻訳記事が載っていました。

ノキアはアップルとの特許紛争で、アップルから多額の特許使用料を受け取るという和解にこぎつけたといいます。しかし、「訴訟合戦の勝利でノキア株主の痛みは和らぐものの、携帯電話ショップという主戦場での敗北が続けば、根本的な問題の解決にはならない」と指摘しています。

先に技術を開発して特許料を得ることに成功しても、肝心のビジネスではノキアはアップルに市場シェアを奪われているということです。記事の小見出しには、「技術先行を生かせなかったノキア」「端末では苦戦続く」と、厳しい言葉が並んでいます。

特許でだけ優位に立っても、ビジネスで勝てるとは限らないことを示しています。

妹尾堅一郎『技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか』という2009年に発行された本があります。ここでは、問題意識として、DRAMメモリー、DVDプレーヤー、液晶パネルなど、日本が技術的に先行しても世界的に普及するにつれてどんどんシェアを落としてしまっているものが多いことを挙げています。「技術で勝っても、事業で負ける」と述べています。それに続けて、「技術で勝って、知財権をとっても、事業で負ける」と指摘しています。日本の半導体産業が束になると1万もの特許をとっているけど、(数え方にもよるが) 320しか特許をとっていないインテル1社に勝てないのはなぜか、というのです。

さらに続けて、「技術で勝って、国際標準をとっても、事業で負ける」とも述べています。かつては知的財産権(端的には特許)をとることが大事だ、と考えられていたことがあった。それで特許をたくさんとったけど、勝てない。すると次に、国際標準をとっていないから勝てないのだ、という議論になった。一時期、日本は国際標準をとるべしと盛んに言われた記憶があります。でも、「国際標準をとっているにもかかわらず負ける事業の例も少なからず出てきました」と著者は指摘します。

特許にしろ国際標準にしろ、それ単体だけで考えていたのではいけないのだろうと私は思います。自社製品を広めていく大きな戦略の中の手駒として、特許をどう使うか、標準化をどう使うか、を決めていかなければならない。ただ闇雲に特許をとればいいとか、国際標準化バトルに勝利したら何もかも良くなるとか、そういうことではないのでしょう。

標準化については別の記事でこんな例も報告されています。南米の地上デジタルテレビの規格は、頑張って日本の規格が採用されるようになった。日本が標準化バトルに勝ったわけです。それで日本のメーカーが得をしたかというと、そうでなくて韓国メーカーがみんな持っていってしまった。

〔南米の〕8カ国すべて、日本の規格で地デジを放送することになりました。しかしそんなことをやっているうち、規格はとったけれども地デジが映るテレビはぜんぶサムスンに取られてしまった。サムスンとLGはずっと見ていたんですよ。そして日本の地デジが南米を制覇しそうだとみた瞬間、一気呵成に生産していったんです。だから南米ではサムスンやLGのテレビが標準になる。日本が後から行っても、もう勝てないということで、また実をとられてしまった。

(元サムスン電子常務・吉川良三氏「サムスン電子の躍進に学ぶ、グローバル市場を見据えたものづくり」)

標準化をそれ単体だけでやっていても駄目だということなのでしょう。

この記事は大変面白いので、日本の電機メーカーの人は全員読むべきでないかと思います。

特許や標準化がもう意味がないということを意味しているわけではない。それはそれで必要なのだけれども、何のためにやっているのか、自社製品を世界に広めるために役立つやり方になっているのか、ということを考えなければいけないのだと思います。より高い視点で戦略を作ることが必要なのでしょう。

3月11日の大地震の日、普段私は使っていないワンセグが、最新情報を得るのに大いに役立ちました。しかし、電池を十分に充電していない状態で電気を食うワンセグを使ったため、夕方、家族と連絡をとっている最中に電池切れしてしまいました。

このことを反省して、非常時に携帯電話や通信機器を充電できる準備を整えました。

エネループのモバイル機器充電用の電池を購入して、携帯電話・iPod Touch・モバイルルーターのそれぞれをつなぐための充電用USBケーブルとアダプタを導入、100円ショップで買ったビニールのケースにひとまとめにして入れて充電キットとしています。これを通勤鞄に常備しました。いざというときでも通信機器用の電源を確保できます。

また、3月11日は私の住んでいる地域では停電していました。東京都内は停電していませんでしたが、もし首都直下型の大地震でもくれば、都内が停電することも考えられます。

停電に備えて、ヘッドランプを用意して、やはり通勤鞄に入れています。停電時の照明がこれで確保されました。

最近まで品薄で入手できなかったのですが、小型ラジオを先日購入しました。ネットが発達したといっても、災害時の情報源としてはやはりテレビやラジオが有効です。ワンセグは電池がもたないという欠点があるので、小型ラジオがあると良いと考えます。これも通勤鞄に入れています。

3・11以前に比べて、通勤鞄の災害対応能力がぐんと向上しました。そのかわり鞄が少々重くなりましたが、致し方ありません。

こういう備えは時々点検しておくことが、いざというときのために大事だと思います。電池が使えるかなどを確かめておく必要があります。9月1日が防災の日となっているので毎年この日に点検するのも良いでしょう。ただ、9月1日は祝日でないので、忙しさに紛れて忘れてしまう可能性もあります。そうであれば、例えば春分の日と秋分の日を活用して、災害対策の点検をする日と自分で定めてはどうでしょうか。次回の秋分の日は今回の大震災発生から約半年後なので、時期的にちょうどいいかもしれません。

韓国が不法占拠している竹島を韓国の閣僚が訪問した事件に関連したニュース記事に、JIS第3水準漢字を外字扱いしているものがありました。

この記事の中に、「申●(=王へんに玉)秀・次期駐日韓国大使」とあります。

「王へんに玉」とは、第3水準漢字の「珏」(面区点番号1-87-90)でしょう。音読みでカクと読むようです。

実はこの人名は以前にもこのブログに出てきました。「朝鮮半島ニュースの第3水準漢字」という記事です。「申珏秀」は韓国語音ではシン・ガクスというようです。

次期駐日大使とのことなので、今後も出てくる人名だと思えます。この人名表記を符号化できる符号化方式としては、UTF-8、EUC-JIS-2004、Shift_JIS-2004などがあります。

職場で仕事をしていると喉がかわきます。そこで何を飲むかは、各自でいろいろスタイルが違うように見受けられます。ここでは私のやり方、なかなか良いと思っているものを紹介したいと思います。

まず前提として、職場には自動販売機があるので、缶コーヒーやペットボトルのお茶を買っている人もよくいます。しかし、こういうのはあまり経済的とは思えない。

そこで、マグカップを持参して、ティーバッグでお茶を入れている人もいます。私も以前はこのやり方でした。ただ、ティーバッグのお茶が美味いかどうかというと、商品にもよるのでしょうが、私の体験では残念ながらいまひとつです。

今やっているのは、「茶こしつきマグカップ + 台湾茶」というスタイルです。これが個人的にはヒット作です。

台湾茶というのは、文字通り台湾のお茶で、烏龍茶が有名です。烏龍茶以外もあるのかもしれませんが私は知りません。台湾茶では例えば凍頂烏龍茶や阿里山烏龍茶、東方美人などが有名です。こうしたお茶の茶葉を買ってきます。

茶こしつきマグカップというのは、台湾茶を扱っているお店で見付けたもので、カップの上部に取り外せる茶こしと蓋がついているカップです。茶を入れるときには、茶こしをセットして茶葉を入れ、お湯を注いで少し待ち、然る後に茶こしを取り外して飲むという格好になります。取り外した茶こしは蓋の上に置いておきます。

この方法は、味の良い本格的な茶を飲める上に、飲むのに手間がかからず (湯を注ぐだけ)、しかも実は経済的だということが分かりました。台湾茶は少量の茶葉で何度も入れることができるので、朝に入れたら同じ葉が夜帰るまで使えるのです。良い茶葉ほど何煎もいけるのだそうです。だから、茶葉自体はそんなに安くなくとも、トータルのコストは自販機で飲料を買うよりも安くあがるのです。

自販機で買うと、いちいちアルミ缶やペットボトルや紙コップを消費することになります。こうした資源の消費を抑えるという意味でも、茶を持参するのは良いやり方だと思っています。

小学3年生でJIS X 0208にない文字を学習するといったら驚くでしょうか。

といっても、漢字ではありません。ローマ字です。ローマ字で日本語を表記する際に用いる一部の文字、例えば、yûbinkyoku の û だとか、okâsan の â だとかいう文字は、JIS X 0208にありません。

ローマ字は以前は4年生で習っていましたが、最近3年生に変更になったそうです。理由としては、キーボードから日本語を入力するのにローマ字変換を使うのでローマ字に慣れる必要があるということらしいです。(適当なウェブサイトに書かれていたことです。正確なことを知りたい人は然るべき情報源にあたってください)

学校で習うローマ字は、私の記憶が確かならば、基本的に訓令式で、ヘボン式も使って良いという風だったと思います。いずれの方式でも、長音を表すのに、ô や ō というような、ダイアクリティカルマーク付きのアルファベットを用います。これらの文字はJIS X 0208になく、JIS X 0213で追加されました。

日本の文字コード規格が、小学校3年生で習う文字に対応していないというのは情けないことです。だからJIS X 0213が作られたのだともいえます。どうもJIS X 0208では、カーソル位置を後退して単体の ^ を重ね打ちすることでこれらのローマ字を表現できると想定されていたのではないかという気もしますが、結局そういう風にはなりませんでした。

学習教材のためには、JIS X 0213の文字を符号化できる符号化方式をいつでも使うことが必要だといえます。そのような符号化方式には、UTF-8、EUC-JIS-2004、Shift_JIS-2004等があります。

5月25日放送のNHK「クローズアップ現代」は、「"ツーキニスト" が世界を変える」と題して、自転車交通を取り上げていました。見たという方もいるでしょう。

ここでいう「ツーキニスト」とは、正確を期すならば「自転車ツーキニスト」という疋田智氏による造語で、自転車で職場に通勤する人のことを指します。「ツーキニスト」では単に「通勤する人」になってしまうので、忘れずに「自転車」を頭につけるのがおすすめです。そのものずばりの書名を持つ書籍もあります。

「世界を変える」とはおおげさに聞こえるかもしれませんが、実際のところ世界では自転車活用を大々的に推進している都市が少なからずあることが、番組の中で紹介されています。ロンドンでは自転車を最重要の交通手段としてとらえなおしたということです。オランダでは4人に1人が自転車通勤しており、韓国では大統領自ら自転車に乗って自転車活用をアピールしています。

ひるがえって我が国では、自転車レーンを設置しようという動きがあるものの、どうもはかばかしくない......ということが議論されています。詳しくは番組ページの「出演者の発言」をご覧ください。

問題点は大きく2つあるように思います。

ひとつは、昭和40年代頃に自転車が歩道を走ることを認めてしまったことにより (それ以前は車道を走っていた、のだそうです)、自転車は歩行者と同じようなものだという誤解が蔓延してしまったこと。これは他国にない現象で、大変困ったものです。自転車は車両の一種であって、だから車道を走るのは当然のことであり、道路交通法も元々そのようになっています。しかし、歩道を走るようになってしまったことで、自転車の可能性が大きく制限され、さらに歩行者にも自転車自身にも危険を増大させてしまっています。自転車は車道 (の左側) を走らなければなりません。

もうひとつは、自動車を減らすという発想なしに自転車活用を唱えても意味がないということです。ロンドンの事例を見るとよく分かるのですが、自転車というのは自動車の機能の一部を代替するものであるという発想が根底にあり、環境問題渋滞問題医療費問題等いろいろな点から勘案して自動車よりも自転車を使う方が望ましいので、自動車から自転車へと転換していくのだ、という方針が必要なのです。今の日本を見ていると、「自転車を使ってもいいけど、なるべく自動車の邪魔をしないように。車道の王様は自動車だから」という雰囲気が見てとれてしまいます。これではいけません。自動車を減らすための自転車なのです。ロンドンでもアムステルダムでもコペンハーゲンでもそうです。

番組で使われていた「自転車革命」という用語は伊達じゃない。自動車が支配的であった既存の交通の構造を変えようとするからこそ「革命」なのです。そこを理解しないといけない。

さてこの革命は社会や自分にとって良いものでしょうか。思惑通りにいくならば、渋滞を緩和し、医療費を減らし、駐車場不足の問題を緩和し、化石燃料の燃焼を減らし、交通事故の悲惨を減じることにつながります。そうしたことに賛成である人にとっては、この革命は良いことである筈です。

この前札幌に行ったときは、円山動物園も見てきました。メインの目当ては、今年生まれたホッキョクグマの子供です。

小雨の時折降る中を見に行ったところ、こんな感じでした。

子熊

ベタッと寝ていました。全然起きません。

まあ、動物のことだから仕方ないですね。

母親とのツーショットも一応撮るには撮れました。

親子

やはり寝ています。親熊はウロウロ歩き回っていました。

こういうときもあるでしょう。誰かもっと良い写真を撮ってきてください。

気をとりなおして、別のホッキョクグマ。

カメラ目線

こっちを見てくれました。

エゾヒグマ

これはエゾヒグマ。盛んに歩き回っていました。

バランス

なんというのか忘れてしまいましたが、確かアメリカの熊だったと思います。狭い岩の上で上手にバランスをとっています。

片方に餌をやっている間に...

アザラシの餌やりタイムを見かけました。1匹に餌をやっている間、他の2匹が餌のバケツに注目しています。食欲旺盛。

さて、円山動物園のホッキョクグマですが、1年か2年くらい前にも、双子の赤ちゃんが生まれて大変人気になっていました。今年も生まれたので随分出産しているような印象を受けますが、実はホッキョクグマは大変デリケートなので動物園で繁殖させるのは難しいのだそうです (参考: 円山動物園 ホッキョクグマ繁殖プロジェクトのご紹介)。円山動物園はよくやっているのでしょう。これからも注目したいと思います。

この前札幌に行ったときは、この4月に新しくできた創成川公園にも足を運んでみました。

札幌の真ん中を東西に走っているのが大通公園であるのはよく知られていますが、一方南北に走っていて市街地を東西に分けているのが創成川です。南2条西3丁目、とかいう住所の東西の基点がこの川です。

今まで創成川の両岸はびっちりと自動車が走っていたのですが、それをアンダーパス化して車道だったところの一部を公園にしたのが創成川公園です。

創成川公園

車道とのかねあいもあってか、大通公園と比べるとあまり広い公園とはいえません。しかし、歩きやすくなったことで、街の東西が自然につながった印象を受けました。歩いて気持ち良い空間が増えるのは良いことです。

創成川公園をぶらぶら歩いていたら二条市場に着きました。文字通り、南2条にある市場です。ちょっと中を見てみました。

その中に、ホッケが売られていたのですが、紙に手書きされた文字が「縞𩸽」という漢字になっていました。これでシマホッケと読みます。

この「𩸽」という漢字はJIS第4水準、面区点番号2-93-44、UnicodeではU+29E3Dにあります。『プログラマのための文字コード技術入門』に出てきたのをご記憶の方もいらっしゃるでしょう。

JIS X 0213で第4水準に分類されたということはかなり頻度が低いと認定されたものと考えられます。しかし、市場をぶらぶら歩いていたら出食わす程度には、頻繁に使われているのだとも言えます。去年の夏に北海道に行ったときには、この字を3回も見かけたと、このブログに書いていました (「北海道で見た第4水準漢字」)。

第4水準とはいえ、結構あちこちで使われている字であるような印象を受けました。

最近発売された本、『魚偏(うおへん)漢字の話』(加納喜光、中公文庫)にも当然のようにこの字は登場しています。この本によると、𩸽という字は中国にはないのだそうです。

さて、余談ながら、創成川公園ではこんな光景も見て楽しみました。

水だいすき

犬が喜んで水に入って遊んでいます。このあと陸に上がって、おきまりの体ブルブル。

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