文字の符号化と復号の関心の違い

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2つ前の記事を読んで、文字の符号化と復号への関心のあり方がどう違うのか、疑問に思った方もあるかもしれません。プログラミング系の人から見れば、文字にフォーカスしているという点ではあまり変わりないように見えるだろうからです。しかしここには結構大きな違いがある。

文字の符号化というのは、具体的な字形の違いにかかわらず、「同じ文字」と認定することが必要になります。物事を符号で表すというのは大体そういうことです。例えば、天気を符号で表すとき、個別具体的な空の様子というのは日々刻々異なるものですが、雲量が2以上8以下だったら一律に「晴れ」という符号で表す、といった風に、一種の捨象が行われるわけです。文字を符号化するときも、少しの形の違いは捨象して、同じ文字と認められるものに同一の符号を振ります。

一方、文字を出力する方に興味が向いている人というのは、どんな形に字形を出力するかを気にするものです。このときは、線の向きがどうとか線が突き出ているとかいないとか、そういう細かな違いを制御したくなります。これは文字の符号化というよりも、出力字形の制御というべき関心です。

別の言い方をすれば、符号化というのは抽象化の方を向いており、復号は具体化の方を向いている、ということができるでしょう。

文字の抽象化よりも具体化に興味がある人というのは、文字コードというよりもフォントの方に関心があるといった方が適切であることが多いように思います。

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