私はよくEmacsとSKKでメモをとります。仕事にもプライベートにも使います。メモをとるときは記号を使うと便利です。
JIS X 0213というと漢字を思い起こす人が多いかもしれません。しかし、実際に私がJIS X 0213を活用するうえでの利用頻度からいえば、圧倒的に非漢字、特に記号を多く使っています。
テキストでメモをとるときに便利な記号をここではいくつか挙げてみます。
まず多いのは、箇条書きの頭に打つ点、ビュレット「•」(1-3-32)、「◦」(1-3-31)です。メモというものの性質上、箇条書きが多いので、必然的にビュレットの出番も多いのです。
JIS X 0208の環境では、箇条書きの頭に打つのに適当な記号がありませんでした。黒丸「●」では大きすぎますし、中点「・」では小さすぎて頼りない感じがします。また、箇条書きの中に本来の区切りの意味で中点を使っていると、どうも紛らわしく見えます。
例えば、箇条書きの1つの行を記すのに、行頭から
・札幌・仙台・広島・福岡
となっているのは、箇条書きの頭と区切りとがごっちゃに見えて、うまくないわけです。ここでビュレットを使えば、
•札幌・仙台・広島・福岡
のようになって、大きさの違いによって紛らわしさが解消されます。もっともフォントにも依存することですが。
ビュレットには黒と白の2種類あるので、2段階の箇条書きにも対応できます。
次によく使うのがチェックマーク「✓」(1-7-91)でしょうか。メモというのは、これからすべき作業のリストを作るのによく使います。リストを作ったら次には実行するわけですが、実行したタスクに「✓」をつけていくということを私はよくします。
つまり、前述のビュレットを使ってTODOリストを箇条書きにしておき、実行したアイテムには順次チェックマークをつけていく、という使い方になります。ビュレットをチェックマークにつけかえていくと、仕事が進んでいる感じがします。
メモが大きくなると、セクション分けをしたくなります。そんなときに使えるのが蛇の目「◉」(1-3-27)です。見出しをつけるときに用います。
プレーンテキストでは文字の大きさを変えることができないので、見出しを目立たせるには記号をつけるのが効果的です。JIS X 0208の環境では、四角形「■」や黒丸「●」などを使うことが多いと思います。これらでもいいのですが、蛇の目「◉」はより見出しらしく見えるので私は好んで使っています。
メモを継続的につけていくと、何がどうしてどうなった、という経過を記すことになります。経過を視覚的に見やすくするのには矢印が使えます。
JIS X 0208にも矢印記号がありますが、JIS X 0213では白抜き矢印が追加されているので、場合に応じて使い分けができます。物事の経過を表す意味には白抜きの「⇨」(1-3-10)や「⇩」(1-3-13)を使うといった取り決めを作っておくと見やすくなります。
また斜め矢印「↙」(1-3-8)や「↘」(1-3-6)などもあるので、レイアウト上の理由で使いたくなるときに活用できます。双方向の矢印「⇄」(1-3-9)や「↔」(1-2-81)も使い出があるでしょう。
さて私はこうした記号をSKKで普通の言葉から変換して使っています。例えば、ビュレットであれば「てん」から、蛇の目であれば「まる」から (「じゃのめ」でも可)、チェックマークは「ちぇっく」から、など、特殊な入力法でなしに覚えやすい言葉から普通に変換できるわけです。SKKは新しい語の登録が簡単なので (変換候補が尽きると登録モードになる)、自分用の記号変換を定義するのも良いでしょう。
こうして編集したテキストはEUC-JIS-2004やShift_JIS-2004のファイルとして保存しています。必要ならばUTF-8にすることも勿論可能です。
これは何も今はじまったことではなく、EmacsとSKKでは10年前から可能です。
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