北海道開拓記念館の作品展の情報を記したウェブページに、JIS X 0213にあるアイヌ語表記用の片仮名をうまく記せずに困っている形跡を発見しました。
アイヌ語で「カンナ イカㇻカㇻアㇱ ルウェタパンナ」(また、あたらしいものを作りました)と書かれているのですが、PCで「ㇻ」(JIS面区点番号1-6-90)や「ㇱ」(JIS面区点番号1-6-79) が入力できないと見えて、こうした小書きの字を所謂ハンカクカタカナで記しています。
紙のチラシをスキャンした風な画像の中には、こうした小書きの字がきちんと記されています。
リンク先のウェブページはUTF-8で符号化されています。UTF-8ならこれらの字も符号化できるのですが、入力方法がない、あるいは存在はしていても利用者にとって分からなかった、といったところなのでしょう。
さらに、北海道開拓記念館自体のウェブサイトにもこの作品展のページがあるのですが、ここでも文字コード的な解決策はとられず、HTMLのfontタグでサイズを調整することで対処しています。
やはり、文字入力環境の問題が大きいように思えます。JIS X 0213にちゃんと対応した文字入力ソフトウェアが普及していれば、こういう苦労は今頃なくなっていたのでしょうが...。
なお、Mac OS X では、ことえりにアイヌ語入力方式が実装されているので、アイヌ語のローマ字綴りから片仮名に変換できます。また、SKKのJIS第3・第4水準漢字辞書やそこから派生したAnthy用の辞書を使えば、「ら」や「し」から小書きの片仮名に変換することができます。
この作品展はちょうどいま開催中のようです。興味のある方は足を運んでみてはと思います。
コメントする