倶知安の「倶」の字

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12月2日の朝の北海道の地震は、緊急地震速報が出た割には、最大震度3に終わりました。揺れが小さかったこと自体は良いのですが、これでは緊急地震速報は狼少年になってしまいかねないと心配します。

そんなことを思いながらこの件のニュースをウェブで見ていて驚いたのは、MSN産経ニュースの記事

各地の震度を報じた中に、「石狩」「江別」など普通の市町村名とともに列挙されてこんな記載があったのです。

震度1=小樽、余市、●(=2004年新規追加人名漢字)知安

小樽と余市は北海道の街ですが、問題はその次。普通なら「倶知安(くっちゃん)」と書くべきところが、「●(=2004年新規追加人名漢字)知安」になってしまっています。

「●(=2004年新規追加人名漢字)」は、JIS第3水準の「俱」(1-14-01)のつもりなのでしょう。MSN産経ニュースとしては倶知安町の1文字目は「倶」でなく「俱」でなければならず、「倶」を使うなどとんでもないという方針なのでしょうか。しかし、倶知安町役場のホームページを見ても普通に「倶」が使われているし、大体この2つの字体に本質的な違いなどないだろうし、何より一般の読者が「●(=2004年新規追加人名漢字)知安」という記載を見ても何のことやら分からないと思うのですが...。

人名や地名の固有名詞に対して、文字の常識を超えて無闇矢鱈と字形の枝葉末節に拘泥した「正式な表記」を求めたがる思考が一部にあります。Wikipediaなどでも、首をかしげるような「正式な表記」の主張を見かけることがあります。こういうのは、文字の実態を正しく理解しているとはいえず、実運用上も弊害の方が大きいだろうと、今回の事例を見て改めて思うのでした。

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