2010年8月アーカイブ

25年くらい前に、MZ-2500というシャープから発売されていた8ビットパソコンがありました。この機種は8ビット機の割には漢字VRAMを登載していて、テキスト画面に漢字を表示することができました。フォントは内蔵のROMで提供されていて、JIS第1・第2水準が登載されていました。年代からいえば83JISだった筈です。

この機種には光栄 (現コーエー) から三国志のゲームが発売されていました。MZ-2500版のゲーム画面では、他の8ビット機版とは違って、メッセージが仮名漢字まじりの日本語で、それも通常の文字の大きさ(16×16ドットの正方形)で表示されていました。今となっては想像が難しいのですが、これは当時としては画期的なことです。大抵の8ビット機ではテキスト画面に漢字を表示できず、かつ、グラフィック画面は640×200ドットという縦長のドットになっています。そのため、16×16ドットで漢字を描画すると縦方向に2文字ぶんの長さをとる、縦長の字になってしまうのです。

したがって、通常のアルファベット等と同等のサイズの正方形で漢字を表示できるMZ-2500のゲーム画面は大変見栄えがしたものです。しかしこの三国志のゲームについては、人名だけが他機種と同じように縦長の字で表示されてしまっていました。「諸葛亮曰く、」というメッセージが表示されるときには、人名の「諸葛亮」だけが、縦に2文字分の高さをとる縦長の格好をしていたのです。当時の私にはその理由がさっぱり分かりませんでした。

後に理由を想像したところでは、MZ-2500に登載されているJIS第1・第2水準では、表記できない人名が三国志には多数あったのです。なので、テキスト画面への表示を諦め、人名だけは一律にグラフィックとして表示するという方法がとられていたようなのです。JIS X 0208に文字が足りないばかりに、光栄の人も苦労していたんだろうと思います。

という思い出話は前置きです。

当サイトの配布物のセクションに、JIS第3・第4水準漢字を用いる三国志人名リストというデータを公開しました。第3・第4水準の必要な人名の読みと漢字表記を並べたCSV形式のデータです。このデータの元になっているのは、おなじみ、SKKのJIS第3・第4水準漢字辞書です。

まだ検証の足りていない点もありますが、とりあえず公開してしまうことにしました。

「登録する」という意味の英語はregisterです。が、これを「regist」とする間違いが、プログラマには多く見られます。

英和辞典を引いてみれば、registなんて単語はないことが分かります。しかし、Webサイトの「ユーザ登録」などのページのファイル名が「regist」だったりすることがしばしばあります。プログラマが「登録 = regist」だと勘違いして、ファイル名やクラス名などを命名してしまうようです。

registerではなんとなく動詞らしく見えないので、こういう勘違いが発生してしまうのでしょう。

registでなくregisterが正しいということを理解したとして、実は罠はもうひとつあります。

それはアクセントです。この単語の強勢は先頭にあるのです。辞典によれば、発音記号は /rédʒistər/ のように書かれています。「レジスター」の「ジ」ではなく「レ」を強く発音するわけです。これは名詞の場合も動詞の場合も変わりありません。

先頭に強勢を置くのは、特に動詞の場合は、なんとなくそれっぽくない気がしてまうので、やはり勘違いしがちだと思います。

知っているつもりの単語でも、辞書を引いて確認するのが良さそうです。

「地方は〜」という言い方に以前から違和感を抱いていました。私が札幌出身のせいかもしれません。首都でないという意味では札幌は確かに「地方」ですが、しかし「地方は」として言われることが札幌にはあまりあてはまらないように感じることが多かったのです。

最近ようやく分かってきたのですが、世間で「地方都市」というときには、人口30万〜50万くらいの、県庁所在地かその次くらいの街が念頭に置かれていることが多いようです。そうか、そうなのか。

だとすると、こうした「地方」の枠には、札幌(人口約190万)はもちろん、仙台(約100万)、広島(約120万)、福岡(約150万)といった都市は収まらない。これら4つの都市はまとめて「札仙広福」などということがあります。「東名阪」の3大都市圏の次の都市圏です。

思うに、都会の好きな人であっても、住みやすいと感じるのはこの札仙広福クラスの規模の都市ではないでしょうか。都会の利点を十分に亨受できる一方で、一足のばせば自然を楽しむことも容易です。

〈東京〉対〈地方〉ではなく、その間がいいのではないかと思います。

函館を拠点として、江差や上ノ国の方をぐるっと回ってきました。私にとっては初めてのエリアです。

カモメ島の岩

日本海に面した町、江差町には、カモメ島と呼ばれる島があります。島といっても実際には陸続きなのですが。このカモメ島は海水浴などの行楽に親しまれているようです。

この岩はカモメ島にある岩で、瓶子岩(へいしいわ)と看板が立っていました。岩にはしめ縄がかけられています。

カモメ島にあった船

カモメ島と本土の間にはこんな船がありました。これは何でしょう。

カモメ島の高台

カモメ島は高台になっています。江戸時代だか明治時代だかには砲台もあったそうです。島の上は海が見渡せる気持ちのいい場所になっています。この日はあいにく曇っていたのですが、晴れていれば、空と海にきれいな青が広がるのだろうと思います。

カモメ島の灯台

カモメ島の灯台です。階段がついている部分は登ることができます。

上ノ国の道の駅そばの風景(日本海)

こちらは、江差の南にある上ノ国町で撮った写真です。上ノ国の道の駅のそばの海岸から、岩と日本海を望んだ図です。ここの道の駅は「もんじゅ」という名前がつけられていました。なぜもんじゅ?

ちなみに上ノ国町には「天の川」という川があります。どうも本当は「天野川」と書くようなのですが、いずれにしても声に出したらアマノガワですね。

上ノ国の道の駅の近くの鳥居

この道の駅は海面から高いところにあるのですが、階段がついていて降りていくことができます。降りて行った先は岩場で、魚釣りにいいのかなという雰囲気が漂っています。岩場の道を歩きつつ、ゴツゴツした岩場を見上げたら、風雪に耐えてきたような鳥居が目に入りました。どういう神様がいらっしゃるのでしょうか。

小樽散歩

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北海道で小樽に行ってきました。その際の写真をいくつか。

小樽運河の写真

おなじみ、小樽運河です。定番の写真撮影位置。日差しが強かったので日傘をさしている人が多く、ちょっと花が開いたみたいでもあります。灯りの上にとまっている鷗は作り物ではありません。本物です。

小樽運河の倉庫の写真

小樽運河沿いの倉庫はこんな感じです。

小樽水族館の亀

小樽水族館にも行ってきました。これは飼育されている亀。右手がないのが見て取れます。傷ついていたところを保護された亀なのだそうです。

小樽水族館のトド

小樽水族館のトド。目を丸くして吠えています。トドやアザラシが飼育されているのは、海の一角を区切ったような場所です。塀の向こうは日本海というロケーション。海と地続きというか水続きとでも言うべき格好で、なんだか面白い。

小樽オルゴール堂の写真

2つ前の記事にも載せましたが、小樽オルゴール堂で撮った写真です。中国語を話す人の観光客が目立っていた印象でした。オルゴール堂に書いてあった説明では、中国では北海道を舞台にした映画がヒットして、それで中国から北海道への観光客が増えているのだそうです。

NHKの歴史番組「歴史秘話ヒストリア」を見ていたら、JIS第3水準漢字が目に飛び込んできました。

幕末、薩摩藩の医師、「小田原瑞哿(ずいか)」という人名の「哿」です。面区点番号1-15-03、SJISでは8842です。この字は、聖徳太子の師とされる覚哿にも使われます。

番組の中では、西郷隆盛に関連して出てきました。

小樽オルゴール堂の写真

北海道に行ってきました。

今回、小樽や函館、江差といった海沿いの街を回ってきました。その際、食堂や食品売り場といった所で、JIS第4水準の「𩸽」(ほっけ、面区点2-93-44)という字を3回も見かけました。

別段文字を探しに行ったわけではないのですが、それでも3回も出会うということは、かなり頻繁に使われている字なのだろうと推測できます。

文字の写真を撮っていなかったので記憶が薄れているのですが、私の頭にあるところでは、1つは小樽の食堂に貼ってあったポスター、1つは函館のスーパーの食品売り場、もう1つはやはり何か食品の売り場であったと思います。

これまでのこのブログの記事にも例を色々挙げているように、第3・第4水準漢字は意外と身近にあるものです。もっともそれは不思議なことではありません。現代日本で現に使われていることを基準として第3・第4水準が決められたからです。

第3・第4水準漢字を符号化できる文字コードには以下のようなものがあります。

  • EUC-JIS-2004
  • ISO-2022-JP-2004
  • Shift_JIS-2004
  • UTF-8
  • UTF-16
  • UTF-32

一方、第3・第4水準漢字を符号化できない文字コードは以下のようなものです。

  • EUC-JP
  • ISO-2022-JP
  • Shift_JIS
  • Windows-31J

これからは常に第3・第4水準漢字を符号化できる文字コードを使うべきだといえるでしょう。

ちなみに今回函館では、通常は焼いて食べるホッケを、煮付けにしたものを美味しくいただきました。鮮度が良くないといけないので東京はもちろん札幌でもなかなかお目にかからないものです。やはり海の街は違いますね。

写真は小樽・オルゴール堂にて。

このサイトではMovable Typeを使っているのですが、どうもこのソフトは一部の記号を勝手に置き換えてしまうことがあるようです。

例えば、JIS X 0208にもある左右を区別する二重引用符を記すと、勝手に、左右の区別のないASCIIの二重引用符に変換されてしまいます。

また、やはりJIS X 0208にもある全角ダッシュを記すと、ASCIIのハイフン (所謂「ハイフンマイナス」)の2つの並びに変換されてしまうようです。

そういうわけなので、当サイトの記号類の記し方は、必ずしも著者の意図通りでないことがあります。と、誰も気にしなさそうなことを一応お断りしておきます。

日経BP社のWebサイトのコラム「伊藤洋一の『BRICsの衝撃』」の「中国が内包する弱点----(3)"内部矛盾"が頻発させる学校襲撃」に、第3水準漢字を外字扱いして片仮名表記しているものがありました。

山東省の地名「濰坊」を「イ坊」と記しています。「濰」はJIS第3水準、面区点番号1-87-26で、EUCならF7BA、SJISならEC59というバイト値になります。

このページはEUCで符号化されています。JIS X 0213が普及していれば「濰坊」ときちんと表記できたのに、残念でした。

ちなみにコラムの内容は、中国ではこのところ立て続けに小学校を襲撃する事件が起きていて、その背景として所得格差の拡大があるというものです。

チャドの難民

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NPO法人・国連UNHCR協会のWebサイトに、チャドの難民支援をしているUNHCRの方のインタビュー記事が出ていました。

チャドでは、中央アフリカからの難民が7万人もいて国際的な支援を必要としていますが、武装集団による強盗など治安の悪さもあって大変らしいです。

インタビュー記事によると、治安の悪化のために職員が犠牲になったりもしているそうで、命の危険ととなりあわせの仕事をされているのだなと思います。

日本で「〜難民」という造語は、単に「行き場を失った人」という程度の意味で比喩的に使われることが多いですが、世界には、比喩でない本当の難民、政治的対立や紛争や迫害のために他国に逃れざるを得ない人たちが、山ほどいるのだということを忘れるべきでないと思いました。

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