今朝のNHKニュースで、中学校の自転車教育が紹介されていました。見たと いう方もいるでしょう。
ただ単に言葉で教えるだけでは効果が薄いというので、本職のスタントマ ンにご登場願って、自転車と自動車の事故を実演するというものです。出会い 頭で自転車と自動車がお互いに気付かず、ドーン! 本当にぶつかって、自転車 の人が自動車のボンネットの上を跳ねて地面に転がり落ちるという迫力満点の 芝居です。これはすごい。
私が注目していたのは、はたしてこの教育がどういうシチュエーションを 「危険」として中学生に教えていたのかということです。自転車はどう走るの が危険なのかということを、警察がどう定義しているのかに興味があったのです。
最も注目したのは、出会い頭の衝突を模擬的に作るにあたり、自転車が右 側通行をしているという想定で作られていたことです。柵を組み合わせて交差 点の角のつもりにしていたのですが、自転車はちょうど道の右端を走る格好で 演じられていた。
ここから想像するに、「だから自転車は左側を走らないといけないんだよ」 という結論になっていたのに違いない。そうでなきゃウソだ。
自転車の右側通行がなぜ危険なのか、ちょっと考えればわかることです。 自分以外の他の車両(自転車も含めて)が左側を走っているとすれば、交差点で は出会い頭の衝突を誘発することになります。
だけども実際には、右側を走って交差点に入る危険な自転車というのはよく見か けるのです。特に、歩道と車道の区分のない道路においてです。私の観察するところでは、右折しようとする自転車が、「右に曲がる のだから、予め右側に寄っておけばいい」と考えて、交差点の手前でわざわざ 右端に進路変更していることが多いのです。
こういうのは危険だから、きちんと左側通行を学校で教えこんでほしいもの です。上記テレビ映像から察するに、スタントマンを使った教育では正しく左 側通行の大切さが説かれていたのだと思います。希望的観測も混じっていますが。
なお、こうしたことも含めた自転車の安全全般については、「自転車の安全鉄則」 (疋田 智、朝日新書)が決定版といえる本です。
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