2009年10月アーカイブ

芦奈野ひとし『ヨコハマ買い出し紀行』の新装版1巻・2巻が発売されました。もともとは全14巻ですが、1冊あたりの分量が変わって、新装版は全10巻になるそうです(関連記事)。

名作なので、これを機に新たな読者を獲得するものと思います。

いろいろな読み方のできる漫画ですが(それゆえにこそ名作なのですが)、ひとつの見方を提示するならば、つながらない世界を描いた作品だといえます。本作が雑誌連載されたのは1990年代半ば以降、ちょうど携帯電話やインターネットといった「つながる」技術が爆発的に普及した時期にあたります。そんな中、時代に逆行するように、インターネットどころか電話もテレビもない、連絡手段といえば郵便、しかもその郵便すら主人公によってしばしば忘れ去られて行き違いになるという世界が描かれています。今ではあり得ない、でも何十年か前まではあっただろう景色が、未来のこととして、しかも心地良く描かれているのが興味をそそります。

ひとつ気になるのはこの新装版、書店に出たと思ったらあっというまに姿が見えなくなったことです。私のまわりだけなのか、それとも発行部数がずいぶんと少なかったのか、はて。

本当は、「吐噶喇」のような単語には「吐噶喇(とから)」のようにルビを振りたいのです。ルビは難しい読み方をすっきりと示すのに役立ちますし、日本語学習中の人に対しても大変有効です。

ただし、HTMLのルビは、XHTML 1.1でようやく仕様に入ったもので、このサイトで使用しているXHTML 1.0には入っていない。ではXHTML 1.1にすればいいかというと、それはそれで面倒です。かといって、XHTML 1.1でないからルビを諦めるというのも、残念な感じがします。

ちなみに、読売新聞のサイトは「XHTML 1.0にして、(XHTML 1.0としては未定義の)ルビタグを使用」(文書型定義に違反)という方針を採用しているようです。

DTDに従った解析を行わないのならば、この方法が手軽だと言えるでしょう。ブラウザはDTDに従った解析なんて行わないので、ブラウザで見えればいいやという向きにはこれでいいことになります。

当サイトでも、この方針でいくと思います。DTDに対する妥当性よりもルビの利点の方が重要ではないかという判断です。XHTML 1.1に簡単に移行できるならそうするかもしれませんが。

もっとも、Firefoxはいまだにルビに非対応で、アドオン「XHTMLルビサポート」が必要という状況なので、どんな方法であれルビタグを書いたからといってみんなにルビが見えるわけではないというのも、すっきりしない状況ではあります。

先の記事のHTMLソースをご覧になった方は、吐噶喇の「噶」が文字参照でなく普通の文字として書かれていることに気付いたことでしょう。こうしたJIS第3水準などの文字を私がどう入力しているのかについて少し記しておきます。

私が日常的に使っているエディタのEmacsではJIS X 0213の文字コードに対応しています。Emacs 21や22では、Mule-UCSというEmacs LispパッケージをインストールすることでJIS X 0213のテキストを編集可能です。最新版のEmacs 23では追加パッケージは不要です。

もっとも、編集できるだけでは不十分で、文字が入力できなくてはなりません。入力には、Emacs上で動作する仮名漢字変換プログラムのSKKを利用しています。SKKでは、JIS第3・第4水準漢字辞書を使うことで、「噶」のような第3水準漢字も普通に単語の読みから変換できるのです。

当サイトも含めてブログというものは大体Webブラウザから入力するものですから、そのままではEmacsのJIS X 0213対応がブログ編集に活用できません。そこで、Firefoxの拡張機能のMozExを使って、テキストエリアの編集にEmacsを呼び出して使うようにしています。これにより、ブログの入力にEmacsとSKKのJIS X 0213対応環境を利用できるのです。ファイル保存にUTF-8を指定することで、ブラウザに正しく文字データが渡されます。

ブラウザの入力欄というのは文章を編集するにはあまり使い勝手の良いものでないので、JIS X 0213の利用というだけでなく、書きやすさの点からも、Emacsを使って編集できるのは助かります。

前の記事に「吐噶喇列島」という言葉が出てきましたが、2文字目の「噶」が正しく表示されているでしょうか。口へんに葛という字です。これはJIS第3水準漢字で、面区点番号は1-15-20、SJISでは0x8853というコード値になります。

Windows Vistaであれば表示されていることでしょう。XPでは、インストールされているフォント次第です。

この文字が表示できるためには、JIS X 0213の文字に対応したフォントが必要です。例えば以下のようなフォントなら大丈夫です。当サイトはこうしたフォントをインストールした上でご覧になることをおすすめします。

当サイトは、文字コードとしてUTF-8を使っていますが、文字のレパートリーとして従来のJIS X 0208でなくJIS X 0213相当の集合を用いています。本当はUTF-8でなくてEUC-JIS-2004やShift_JIS-2004でもいいのですが、Webではあまり一般的でないのでUTF-8にしています。

秋のXplanet

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私のPCのデスクトップの背景にはXplanetというソフトで地球を表示しています。

ただ単に地球の絵が表示されるだけでなく、その時点の時刻に応じて昼と夜の領域を描き分けたり、雲の画像を取ってきて重ね合わせたりといったこともしてくれて、格好いいのです。とりわけ、雲の画像を重ね合わせると格好よさがぐんと向上します。

雲画像の形が特徴的になるのは今の時期、台風の到来している時です。今日は台風が沖縄の方に接近してきたなというのが一目で分かるのです。

Xplanet

ところで、昼と夜とを描き分ける機能は、実は、日食にも対応しています。皆既日食があると、月の影の落ちている部分が暗くなるのです。

私がこの機能に気付いたときは、去年の夏だったのですが、画面の一部が暗くなっているのを見て、何かのバグじゃないかと考えました。でもこんな奇妙な形のバグなんてあるかなぁといぶかしりながら可能性をいくつか考えていたら、もしかして日食ではないかと思い至ったのです。調べてみたらちょうどノボシビルスク付近で皆既日食というのが分かり、おお、Xplanetすごい、と改めて見直したのでした。

今年7月の吐噶喇列島の皆既日食のときも、Xplanetはきちんと日食の影を描画していたはずですが、ライブでチェックするのを忘れてしまいました。皆既日食の日時を指定して実行 (オプション -date 20090722.015500)すれば、ちゃんと日食の影付きで描画されます。

ここ数日チベット関係のブログでは中国政府によるチベット人の死刑執行が話題になっています。しかし日本の大手新聞社ではなぜか報道されていないようなので、ここに少し紹介してみましょう。

チベットNOW@ルンタ」:

Fire Under the Snow」:

一般のニュースサイトで報道されているかどうかを日本のGoogle Newsで調べたところ、以下のものしか見当たりませんでした。

どちらも新聞社ではないですね。イギリスのTimes紙やGuardian紙は伝えているのですが...。

チベット関係のニュースを伝えるPhayul.comにはもちろん掲載されています。

ダライ・ラマ14世が今月末に来日して、東京・松山・那覇で講演されます。詳しい情報はチベットハウスのサイトにあります。

東京では10月31日と11月1日の2日間があるのですが、前者が法話、後者が科学者との対話となっています。法話というのはつまり仏教の話です。

仏教の話というと難しそうな印象を受けるかもしれませんが、やはりチベット仏教のトップから話を聴くのであれば、一般的な話よりも仏教の話の方がありがたいんじゃないかと思います。私の過去3回の経験からすると、「講演」と銘打ったときよりも「法話」の方が満足度が高いです。

チベット仏教というのはなぜか欧米のインテリ層に人気があるそうです。論理を重んじるところが理屈っぽい現代人に合うのかもしれません。あるいは、グローバル経済やら何やらでストレスのたまった人たちの心の琴線に触れるものがあるのかもしれません。

法話はまだ空席があるようなので、興味のある方はぜひどうぞ。私はもちろん既にチケットをとりました。

疋田智さんのメルマガで紹介されていたものですが、ニューヨークの自転車レーンを映した動画がYouTubeにあります。

自転車レーンは車道に作られていて、自動車とも歩行者とも分離されていることが見て取れます。ときどき自転車レーンに入り込んでいる歩行者も写っていますが...。

自転車は車両の一種なので、自転車レーンを作るならこういう構造が正しいのです。歩行者の安全をはかるには歩車分離するのが一番ですし、その方が自転車にとっても走りやすいのです。

もちろん、自転車といえばヨーロッパが本場です。アムステルダムの事例などはさまざまに紹介されていて、先進ぶりがうかがえます。

日本にも、ごく一部にはこうした「正しい」自転車レーンが存在します。

あと、一般道ではありませんが、北海道大学構内の自転車レーンも至極まっとうな作りになっています。作り、というか、車道の左端を区切って自転車の進行方向を書いただけなのですが、これで必要にして十分なのです。さすが学問の府の人たちはよくわかっていらっしゃる。

今朝のNHKニュースで、中学校の自転車教育が紹介されていました。見たと いう方もいるでしょう。

ただ単に言葉で教えるだけでは効果が薄いというので、本職のスタントマ ンにご登場願って、自転車と自動車の事故を実演するというものです。出会い 頭で自転車と自動車がお互いに気付かず、ドーン! 本当にぶつかって、自転車 の人が自動車のボンネットの上を跳ねて地面に転がり落ちるという迫力満点の 芝居です。これはすごい。

私が注目していたのは、はたしてこの教育がどういうシチュエーションを 「危険」として中学生に教えていたのかということです。自転車はどう走るの が危険なのかということを、警察がどう定義しているのかに興味があったのです。

最も注目したのは、出会い頭の衝突を模擬的に作るにあたり、自転車が右 側通行をしているという想定で作られていたことです。柵を組み合わせて交差 点の角のつもりにしていたのですが、自転車はちょうど道の右端を走る格好で 演じられていた。

ここから想像するに、「だから自転車は左側を走らないといけないんだよ」 という結論になっていたのに違いない。そうでなきゃウソだ。

自転車の右側通行がなぜ危険なのか、ちょっと考えればわかることです。 自分以外の他の車両(自転車も含めて)が左側を走っているとすれば、交差点で は出会い頭の衝突を誘発することになります。

自転車の右側通行の危険性

だけども実際には、右側を走って交差点に入る危険な自転車というのはよく見か けるのです。特に、歩道と車道の区分のない道路においてです。私の観察するところでは、右折しようとする自転車が、「右に曲がる のだから、予め右側に寄っておけばいい」と考えて、交差点の手前でわざわざ 右端に進路変更していることが多いのです。

こういうのは危険だから、きちんと左側通行を学校で教えこんでほしいもの です。上記テレビ映像から察するに、スタントマンを使った教育では正しく左 側通行の大切さが説かれていたのだと思います。希望的観測も混じっていますが。

なお、こうしたことも含めた自転車の安全全般については、「自転車の安全鉄則」 (疋田 智、朝日新書)が決定版といえる本です。

ホームページのバナーに使っている画像は、札幌市南区の滝野すずらん公園を訪れたときに撮影したものです。もともとは下の写真です。上の部分を切り出したものをホームページでは使っています。

滝野すずらん公園の写真

この斜面にはいろいろな花が植えられていて、季節に応じてさまざまに咲くようです。ようです、というのは、まだ一度しか行ったことがなくて、さまざまに変わる様子を自分の目で見ていないためです。

てっぺんの建物はカントリーハウスといって、レストランやレンタル施設が入っています。行ったときには気付かなかったのですが、この建物の形にはちゃんと理由があります。

滝野の歴史を記したページを見ると一目瞭然です。この地が公園になるよりずっと前、明治の頃にはここに製材所がありました。その建物の形をモチーフとして、公園のカントリーハウスが作られているというわけです。

新しい建物を建てるにしても、こうして過去の歴史とのつながりを持たせるのはとてもいいことだと思いました。

最近急激にTwitterの認知度が上がりましたね。NHKのニュースでも紹介し ていました。

でも、Twitterを試してみたけどどう楽しいのかわからない、という人も少 なからずいるようです。

Twitterはこうすれば楽しめる、みたいなノウハウをまとめた人もいて、そ れはそれでいいのでしょうが、あまり頑張って楽しもうとしなくてもいいんじゃ ないかと思います。

まだいまひとつ分からないけど、まあ、そのうち分かるんじゃないかな、ぐ らいのスタンスで、時々いじっていればいいのではと。

私がTwitterをはじめたのは2年くらい前ですが、今になってもフォローし てるのはたったの10人、私をフォローしているのは17人です。別にそれでよく て、これはこういうものだと思ってそこそこ楽しくやってるのです。

あまり欲張ってフォローしたりフォロワーを増やそうとしても、せわしな くてかえってストレスがたまるんじゃないかと私などは思ってます。そのうち 「Twitter疲れ」みたいなことを言い出す人もでてくるかもしれません。

継続的にやるには、マイペースでやるのと、面倒な手続きなしにタイムライ ンが見えるような仕掛けが必要だと思います。後者はつまり、いちいち TwitterのWebページを開いたりしてたら面倒で続かないので、Firefoxのアドオ ンのEchofonのように、クリックひとつで最新の発言が見えるようなソフトを 使うのがいいということです。

ゆるく続けるのが、Twitterの性質上、一番いいと思います。もともと力ん でするような大層なものでもないですし。

2010年の手帳

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書店の店頭には早くも来年の手帳が出ています。もうそんな時期なんですね。

手帳は好みのが手に入らないと悔しいので、なるべく早いうちに確保しておくのがいいと思います。

今回は買う商品が決まっているので通販で申し込もうと思っていたのですが、書店に陳列されているのをたまたま見かけたので、その場で購入してしまいました。これで安心。

購入したのは「能率ダイアリーベルノA5バーチカル(黒)[6232]」という商品です。見開きに1週間の予定が書き込めるタイプにはタテのとヨコのとがありますが、私はタテ派。良し悪しというよりは慣れの問題でしょう。この商品は右側ページに適度に余白があって、日付と直接結びつかないちょっとしたメモを書くのにちょうどいいのが気に入っています。

MTを試す

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MovableType 4.2を試しています。

MTは以前少しだけ触ったことがあったのですが、いろいろ進化しているのですね。

まだよくわかっていませんが、少しずつ理解していくつもりです。

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